残っているのが奇跡? 鉄道の交差点ダイヤモンドクロッシング 名古屋のミニ路線になぜ
日中の約8時間は運行しない特異路線
まず名鉄築港線の大きな役割として、港湾エリアの工業地帯に通勤する人の輸送が挙げられます。東名古屋港駅の周辺には三菱重工 大江工場(名古屋航空宇宙システム製作所)や東レ名古屋事業場、愛知機械工業 大江工場などがあります。
とはいえ、逆に民家や学校などほとんどない場所であるため、朝夕の通勤時間帯以外は利用者が極端に少なくなることから、前出の通り日中は列車が運行されないのです。ちなみに似たような運行ダイヤを組む路線としてはJR鶴見線の大川支線などが挙げられます。
また築港線は東名古屋港駅が終点ですが、線路は非電化ながらその先、名古屋港の岸壁(大江ふ頭)まで伸びています。この区間は途中で名古屋港管理組合の専用線となり、管理が名鉄ではなくなります。この区間をふだん、貨物列車が走ることはありませんが、岸壁へ何らかの理由で鉄道輸送などが必要になった場合には対応できるのかもしれません。
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