山形にナゾ飛来で再注目「オスプレイ」 どんな機体なのか? ヘリ→飛行機になるまで何秒?

山形空港に緊急着陸したことで、広くその存在が報じられたアメリカ軍の「オスプレイ」。どのような飛行機なのでしょうか。「ヘリ+飛行機」ともいえる強みや特徴、デビューまでの歴史を見ていきます。

「オスプレイ」の誕生経緯 “変身”の時間は?

 アメリカ空軍やアメリカ海軍の救難任務においても、アメリカ海兵隊の進攻作戦においても、可能な限り早く想定地域に進出できることが、任務達成の確率を上げる第一歩です。V-22「オスプレイ」は、プロペラ機並みの飛行速度を有するうえに、滑走路を必要とせず、大型ヘリコプターと同程度の機動性を持ち合わせています。

 つまり、V-22のような「ティルトローター機」は、航空機の常識をくつがえす画期的な能力を持っている、といえるでしょう。まさに『ウルトラマン』や『サンダーバード』のような飛行機がやっと実用化されたということでしょうか。

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V-22「オスプレイ」が誕生する前にテスト機として製作されたXV-15ティルトローター実験機(画像:NASA)。

 V-22の始まりは、1981(昭和56)年にアメリカ国防総省が打ち出した、空軍、海軍、海兵隊、陸軍の4軍で使用できる新型機の開発計画「統合垂直離着陸研究(JVX,Joint-service Vertical take-off/landing eXperimenta)」です。のちのV-22は、ベル社とNASA(アメリカ航空宇宙局)が共同開発したティルトローター実験機「XV-15」をベースに、ベル社とボーイング社の共同開発で進められました。

 V-22の試作機は、1989(平成元)年には初飛行しましたが、米軍での運用開始は先述のとおり2005年。実用化までに15年以上の時間を要しています。これは、いわゆる東西冷戦が終結したことなどから軍事費の削減を迫られたこと、プロップ・ローターの設計に手間取ったため、とされています。

 ちなみに、V-22のプロップ・ローターが、上向きから前向きに変わる時間は11秒と言われますが、この11秒が、フライトのなかでパイロットにとって最も注意を要する時間なのだそう。とはいえ、ボーイングは米海軍の安全管理センターのデータとして、「V-22の事故率は、過去10年間における米海兵隊の運用ヘリコプターの中で最低の数字を記録している」としています。

【了】

※誤字を修正しました(6月21日8時54分)。

【コクピットの機長席は右?左?】「オスプレイ」の機内とコクピットを見てみる

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コメント

1件のコメント

  1. ナゾ飛来でいえばなぜ艦載機が四国山地や群馬の山の中を飛ばなければならないのか不思議です。

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