「急行バス」は第一世代で「高速バス」は第二世代って? 社名でわかる高速バスの歴史

地域の路線バスなどを持たない高速バス専業の事業者は、社名で「歴史」がある程度わかります。「急行バス」は第一世代、「高速バス」は第二世代、「エクスプレス」などは第三世代といえ、それぞれのバックボーンは大きく異なります。

第二世代「〇〇高速バス」、第三世代は「横文字系」

 1980年代半ば、共同運行制が認められ、起点側と終点側でそれぞれ路線バスを運行する事業者のペアに対し、高速バスの路線免許が与えられるようになりました。専業者をわざわざ設立する必要はなくなったのです。しかし、この時期にも専業者は生まれます。

 1988(昭和63)年設立の四国高速バスは、香川県で路線バスを運行するコトデンバス、琴平参宮電鉄、大川自動車の出資で設立されました。前年に瀬戸大橋が開通し、東京(新宿)への夜行路線が検討されましたが、3社がそれぞれ路線を開設するほどの需要は見込めず、各社の権利を平等に反映させるため新たに会社が作られたのです。本来、乗合バス事業者の新設が認められるには最低6台の車両が必要ですが、特例で2台からのスタートでした。

 他にも、瀬戸大橋高速バス、南九州高速バスがこのタイプであり、第二世代の社名は「高速バス」系と言えるでしょう。

 2002(平成14)年、道路運送法の改正施行により、旅行会社が企画、集客し、貸切バスをチャーターして都市間輸送を行う「高速ツアーバス」が認められます。ウェブ予約を上手に活用し、需要喚起が遅れていた大都市間路線を中心に急成長しましたが、2013(平成25)年、既存の高速バスと制度が一本化されました。この時に誕生したのが、第三世代の高速バス専業者です。成長の経緯からブランド名を表に出した社名が多く、いわば「横文字」系と言えるでしょう。

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第三世代といえるジャムジャムエクスプレス。初めて夜行バスとしてスカニアの2階建て車両を導入した事業者(中島洋平撮影)。

 中小の旅行会社がバス事業も行うようになったウィラーやジャムジャムエクスプレスらが、純粋な高速バス専業と言えます(その後、貸切バスに参入した者も含まれる)。平成エンタープライズ(VIPライナー)や桜交通、徳島の海部観光などは、貸切バス専業者が念願の高速バス事業に進出したものです。

 高速ツアーバス業態を経てはいないものの、旅行大手のJTBと沖縄の地元貸切専業者である北部観光バスが設立し、有限責任事業組合という形態で乗合許可を取得した沖縄エアポートシャトルなども、本質的には第三世代と同タイプだと言えるでしょう。

【小田急の高速バスだけど「小田急バス」じゃない】高速バス専業者ほかを写真でチェック

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コメント

1件のコメント

  1. 東名が開通から数社が参入し、そのほとんどがしばらくして撤退したのは、途中の停留所が多くて遅かったからですかね?

     最近の高速道路はそもそもバス停の設置が考慮されていませんよね。

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