航空機1万機ズラリ 60万人が来る世界最大の航空ショーが楽しすぎる 全米からマイ飛行機が!

軍公式のアクロバット飛行チームまで参加

 また主催者こそEAAですが、イベントの内容は航空機に関することなら何でもといった趣旨のため、あらゆる種類の航空機が集結します。現役の軍用機はもちろん、飛行可能な状態で維持されている第2次世界大戦機までも集まるほか、さらに古い第1次大戦機も。旅客機に関しても大小問わず参加し、メーカー製の機体だけでなく自作機まで、すべての種類が一堂に会します。

 開催期間中は毎日、盛りだくさんの飛行展示とともに地上展示、そして各種セミナーが朝から夕方までひっきりなしに予定されています。

 この航空ショーは軍用機マニアにも人気があることから、アメリカ軍が運用する最新の戦闘機や爆撃機も参加することが多く、迫力ある編隊飛行で定評ある空軍の「サンダーバーズ」や海軍の「ブルーエンジェルス」といった軍の公式アクロバット飛行チームが展示飛行を行うことまであります。

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日本軍機塗装のT-6「テキサン」練習機。アメリカでは多数のT-6が民間機として飛行している(細谷泰正撮影)。

 なお、一般的に戦闘機や爆撃機は民間機のような型式認定がないため、民間人が飛ばすにはハードルが高いように思えますが、自作航空機が普及している欧米の多くの国では実験機に類するものとして耐空証明を取得することができます。そうすることで飛行可能な状態を維持しているのです。

 欧米では、過去に使用された軍用機を飛行可能な状態で維持することは、歴史遺産を後世に伝える点で重要な意味合いを持つという意識が強く、多くのボランティア団体が軍用機の復元と維持を目的に活動しています。

 なかには第2次世界大戦で使用されたB-29爆撃機を飛行状態に復元し、航空ショーなどで展示飛行を行っている団体もあります。ちなみに、このB-29の運航費用は飛行1時間あたりおよそ1万ドル(約110万円)。すべて寄付金で賄われています。

【写真】日本でもお馴染みの大型双発機も

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