航空機1万機ズラリ 60万人が来る世界最大の航空ショーが楽しすぎる 全米からマイ飛行機が!

企業や官公庁・団体ブースも800以上

 オシュコシュ航空ショーの開催期間中は、自家用機による乗り入れもショーの飛行展示と並行して行われるため、開催中の1週間に限って会場のウィットマン・リージョナル空港は世界で最も多忙な空港になるといわれています。

 1機でも多くの航空機を着陸させ、さらに離陸させるために航空管制にも特殊な方法が執られています。たとえば、小型機が着陸する際は1本の滑走路を二分して、1機は滑走路の端に降ろし、もう1機は滑走路の中ほどに着陸させるような運用法も用いられます。

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民間機登録されているMiG-21戦闘機。民間機登録された旧ソ連製戦闘機というのは珍しい(細谷泰正撮影)。

 またアメリカをはじめ、カナダやヨーロッパの多くの国では基準を満たした自作航空機を自家用機として飛行することが可能です。主催者であるEAAでも自作航空機の普及を目指していることから、オシュコシュ航空ショーでは毎日多くのセミナーが開催されており、自作航空機の製作に必要な知識や技法の全てを習得することができます。

 たとえば、自作航空機に求められる安全基準や法的手続き、最新の航法機器やエンジン、プロペラの取り扱い方法、板金、溶接、リベットの打ち方、複合材料を用いた製作方法などにわたります。技法に関するセミナーでは実技の講習も行われており、経験豊富な講師が親切に指導しています。

 そのため、会場では航空機メーカーや部品メーカーなど毎年800社前後の企業がブースを出展しているほか、企業以外にも航空機産業の誘致や育成を目指す州政府、AOPA(航空機オーナー及びパイロット協会)やFAA(アメリカ連邦航空局)などもブースを連ねます。これらを見て回ると、アメリカでは国を挙げて自家用機や自作航空機の普及を支えていることを実感できます。

【写真】日本でもお馴染みの大型双発機も

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