車の色名長すぎ? ラグジュアリーパールクリスタルシャインマイカetc… なぜこうなった
ホワイト一強時代を築いた? 「スーパー」なホワイト
また、アメリカでも日本でもカラーテレビの普及期は、カラフルなボディカラーのクルマが人気になっています。日本のカラーテレビの普及は1964(昭和39)年の東京オリンピックが大きな契機になっていますが、1960年代から70年代のカラフルなボディカラーの人気は、カラーテレビの影響もあったはずです。
しかし、その流れを変える1台が1981(昭和56)年に登場します。トヨタの初代ソアラです。
初代ソアラは、パーソナルでゴージャスなクルマとして大人気になりますが、とりわけ選ばれたボディカラーは「スーパーホワイト」。ボディカラーの中塗りも白くすることで、従来の「ホワイト」よりも、さらに白さを強めた“スーパー”なホワイトでした。
トヨタは、このスーパーホワイトを、クラウンやマークII兄弟(クレスタ/チェイサー)など他車種にも拡大。1980年代後半のピーク時には「新車販売の4台のうち3台がホワイト」というほどの状況になっていました。
また1980年代には、塗装内に輝く素材(光輝材)を含ませた「~メタリック」や「~マイカ」と呼ばれるメタリック系のボディカラーも増えていきました。そして、1990年代になってホワイトの過熱人気が納まると、そうしたメタリックを含めたシルバー系の人気が高まります。
シルバー人気の高まりに合わせ、暗いシルバー、明るいシルバー、ギラギラと輝くシルバーなどバリエーションの幅が広がります。そうして生まれた新色には、各自動車メーカーがせっせと個別の名前を与えていったのです。
メーカー別にコードネームってありますよね。一般ユーザーがそれでもって情報交換するのは味気なさそうですけどね。