車の色名長すぎ? ラグジュアリーパールクリスタルシャインマイカetc… なぜこうなった
こうして色の名前はどんどん長くなっていった
そうした流れの中で、トヨタは1999(平成11)年に、パールマイカを使った「ホワイトパールクリスタルシャイン」をクラウンに採用。「ホワイト」も、ただの白ではなく、キラキラと輝きを持つようになっていきました。
その発展形が、冒頭に挙げた「ラグジュアリーホワイトパールクリスタルシャインガラスフレーク」です。また「ブラック」もホワイトと同様に光輝材を使ったカラーが増えており、冒頭の「スパークリングブラックパールクリスタルシャイン」も、そうした発展形のひとつと言えるでしょう。
つまるところ日本車のボディカラーは、ソリッドなカラーに名前を与えるところから始まり、白を極めたり、光輝材を加えたりしてバリエーションが増えるつれ、それぞれの特徴を反映した名前を与えてきました。そうして、気づいてみれば、それらの名前はどんどん長くなっていったというわけです。また、名前が長いほど、創意が多いとも言えるでしょう。名前に歴史ありということです。
【了】
Writer: 鈴木ケンイチ(モータージャーナリスト)
日本自動車ジャーナリスト協会(AJAJ)会員。自動車専門誌やウェブ媒体にて新車レポートやエンジニア・インタビューなどを広く執筆。中国をはじめ、アジア各地のモーターショー取材を数多くこなしている。1966年生まれ。
メーカー別にコードネームってありますよね。一般ユーザーがそれでもって情報交換するのは味気なさそうですけどね。