日本の「ごうりゅう」プロジェクトとオーストラリア原潜騒動…どうしてこうなった?

フランス潜水艦キャンセル&アメリカ原潜導入発表という大立ち回りを見せたオーストラリア。当然、フランスは激怒している様子ですが、オーストラリアにもそれ相応の事情があるようです。その経緯と背景を紐解きます。

原潜も先行きは不透明かも 「ごうりゅう」再浮上の目はあるか?

 しかし、何よりも問題である点は、政権交代のたびに方針が変わっていることです。国際情勢も変わっているのですが、国内産業への寄与が期待できない原潜ビジネスが本当に進捗するのか、見通しは不透明です。

 原潜は初導入ということで、戦力化までにはまだ相当、時間も掛かかるでしょう。しかし現用のコリンズ級は問題が多く、オーストラリアにとって潜水艦戦力の整備は喫緊課題となっており、戦力化期間短縮のため扱い慣れた通常型に振り戻される可能性はゼロではないと、筆者(月刊PANZER編集部)は見ています。

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たいげい型潜水艦1番艦「たいげい」、進水式にて(画像:海上自衛隊)。

「ごうりゅう」が復活する可能性はあるのでしょうか。そうりゅう型の11番艦「おうりゅう」は、水中動力源をそれまでのAIP(非大気依存推進)機関と鉛蓄電池併用から、GSユアサが開発した大容量のリチウムイオン二次電池1本に変更した、事実上の新型です。電力容量は約8倍となり、水中最大速力20ノット(約37km/h)、最大潜航時間200時間以上といわれ、静粛性は原子力潜水艦より優れています。充電速度は従来と変わらず充電耐用年数も長く、通常型でありながら原潜に近い運用が可能になります。

 これと同じ水中動力源を搭載しバージョンアップした後継艦「たいげい」も、2020年10月14日に進水しています。オーストラリアのニーズに「たいげい」型はマッチしているのではないでしょうか。艦名が「ごうげい」になるかはわかりません。

【了】

【画像】名前まで決めていたのに…キャンセルされたアタック級潜水艦

Writer:

1975(昭和50)年に創刊した、50年以上の実績を誇る老舗軍事雑誌(http://www.argo-ec.com/)。戦車雑誌として各種戦闘車両の写真・情報ストックを所有し様々な報道機関への提供も行っている。また陸にこだわらず陸海空のあらゆるミリタリー系の資料提供、監修も行っており、玩具やTVアニメ、ゲームなど幅広い分野で実績あり。

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コメント

1件のコメント

  1. オーストラリアの潜水艦計画は2040年代や50年代などの数字が出てきて先が見えないです(T_T)

    オーストラリアが原潜導入に本気ならつなぎの潜水艦はロサンゼルス級の程度の良い物をリースするのが良いのではないでしょうか(?_?)2040年まで借りては返しの自転車操業ですが(;o;)

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