「黄・青・黄」の信号なぜ存在? 1つ目2つ目も ご当地モノの宝庫「予告信号」の世界

「2つ目」ほか「全て黄色」も

 消灯する予告信号機は東京都にも多数存在します。表示方法は先述した福島県のパターンと同じ。3灯式で中央の黄色が点滅もしくは消灯します。

 お隣の神奈川県には“2つ目”タイプがあります。色はどちらも黄色。ほとんどは同時に点滅します。ただし、近年は通常の3灯式に更新されつつあり、3灯化後は中央の黄色が点滅、もしくは前方交差点と全く同じ表示(青・黄・赤)をするものになっています。

 ちなみに“2つ目”タイプは大阪府や和歌山県、愛知県、島根県などにも存在しますが、いずれも2灯の黄色が交互に点滅します。

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東京都の予告信号機。前方交差点が青信号の際は「消灯」し、黄もしくは赤信号の際は、中央の黄色が点滅する。故障しているわけではない(2014年6月、大藤碩哉撮影)。

 冒頭の山形県タイプ「黄・青・黄」は、遠く離れた山口県にもありますが、並び順を変えた「青・黄・黄」が徳島県に存在します。表示方法は山形県と同じですが、場所によっては青色が点灯せず、黄色が交互に点滅するタイプも存在します。

 熊本県には、一般的な3灯式であるものの全てが「黄色」の予告信号機があります。中央の黄色は点灯せず、常に左右の黄色が交互に点滅します。

 ちなみに、予告信号機はほとんどの場合、それが予告信号機あることを示す標識が付いています。これも地域によってまちまちですが、「予告信号灯」「予告灯」「補助信号」「この先信号機あり」「信号注意」などの表記が見られます。クルマは予告信号機の表示にかかわらず、その先の交差点にある停止線まで進めますが、注意喚起のために設置されていることを念頭に置き運転するとよいでしょう。

【了】

【色も並びもまちまち】日本全国「ご当地もの」予告信号機

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コメント

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1件のコメント

  1. 地元の長野でも赤黄黄の配列で本信号が青の時は黄の交互点滅、赤の時は赤になります
    通常の三灯式もありますね