海外帰国後の「隔離生活」 体制に変化あり? 一律14日→接種者10日 両方体験した
10月の新・隔離生活 結構違いあった!
2021年10月の帰国後隔離においては、出発地がフランス、到着地が羽田空港、到着時刻は15時頃でした。搭乗前に、自治体で発行できる「ワクチン接種証明」をコピーし持っておきます。
まず、入国までに必要な時間は短くなっています。手続きの流れは、両空港とも大きな差はありません。ただ検査待ちの時間が明らかに短縮されているようで、全てのチェックや説明を終え、待機場所のベンチに座って10分少々で結果が出ました。そのまま徒歩で入国検査へ。到着口を出たのは17時10分ごろでした。成田と比べると「ワクチン接種証明」を提出するという作業が追加されているにも関わらず、数時間単位で短縮されています。
「My SOS」アプリによる”監視体制”も変化が。ひと言でいうと、厳格になったのです。
10月の隔離は電話に出ないと、その後間髪を入れずに最大3回再着信が来るように。基本的にAI電話はお昼頃までに来る傾向は変わらなかったものの、このとき電話に出ないと、17時過ぎに再着信が来るようにも。ちなみに、当時の案内者によると「現在はほとんどAIによる通話となっている」とのことで、実際全日AI着信でした。
ワクチン接種者を対象とした隔離短縮の通知と申し込みは「My SOS」上で行います。対象者には9日目の朝、その旨の通知が来ます。10日目は公共交通などを使わずに指定の施設で検査を受診。陰性通知を受け取ったら、写真やメールをサイト上にアップし15~30分ほど待機すると「明日から待機が解除となります」という通知が来ます。
ちなみに、この検査料は都内でも2000円から3万円以上とかなりの開きがあり、なかには「高いのに即日に陰性証明が発行できない」ところも。そうなると解除日も遅れるので注意する必要があります。
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なお、14日間と10日間の隔離、たとえば土曜日から隔離開始であれば、前者は平日10日、後者は6日が隔離となります。出勤日ベースで考えると、体感的には「かなり短くなった」との印象を受ける人も多いようです。
現在、ワクチン接種者に2度検査をしたうえ、さらに隔離をする現在の方針は、感染者数の激減に一役買っているのではという声もある一方で、海外と比べてこの体制は遅れをとっているという声も。後者は、とくに旅行業界を始めとする経済界を中心に聞かれ、一層の緩和に向けた動きも一部で報じられています。
【了】
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