2022年の鉄道は「大減便時代」本格到来か 首都圏でも朝の本数削減 外堀埋まる「ワンマン化」

コロナ禍は3年目に突入しました。運輸収入が以前の水準まで戻らない中、春のダイヤ改正ではJR、大手私鉄が軒並み減便を予定するほか、東京近郊区間ではワンマン運転が始まります。コスト削減がますます進みそうです。

減便、3月のダイヤ改正で「加速」

 全ての発端は2019年、新年のカウントダウンが進む12月31日夜に飛び込んできた、中国で病因不明の肺炎が相次いでいるというニュースでした。この時は、まさか2020年に世界が変わってしまうとは誰も想像していなかったでしょう。2022年、コロナ禍は3年目に突入します。

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都市部を走る電車(画像:写真AC)。

 鉄道はアフターコロナの在り方を模索しています。コロナ以降、鉄道利用は2019年度と比較して定期が2~3割、定期外が3~5割減少。加えて働き方改革でコロナ前から減少傾向にあった深夜時間帯の利用者が、テレワークの普及や会食自粛でさらに減少しました。これを受けて鉄道各社は2021年3月のダイヤ改正で終電時刻の繰り上げを実施。その分を保守作業の作業時間に充て、作業効率を高めることで作業員の労働環境を改善するとしました。また東急電鉄、相模鉄道、近畿日本鉄道、京阪電鉄、名古屋鉄道などが「利用動向を踏まえ」日中時間帯の減便を実施しています。

 今年3月に行われるダイヤ改正では、こうした動きがさらに進みます。JR東日本は山手線、中央線、常磐線、京葉線などで、大手私鉄では小田急電鉄や西武鉄道が日中時間帯の運転本数を削減します。

 さらに小田急は観光需要の低迷を受けて、特急ロマンスカー「はこね」を大幅に減便。2005(平成17)年にデビューした50000形「VSE」がダイヤ改正で定期運用を外れ、翌2023年秋ごろに廃車されるという衝撃的なニュースも飛び込んできました。

 そして通勤時間帯の減便も本格的に始まります。JR東日本は山手線や京浜東北線、中央線を始めとする首都圏のほとんどの線区で、朝ラッシュ最混雑時間帯の運転本数を1~4本(約1~2割)減便します。東武は6~9時台に北千住駅に到着する上り列車を合計10本削減。西武も池袋線で1本、新宿線で3本の上り列車を削減します。

【“藤沢シャトル”で見納めに】小田急江ノ島線のスイッチバック

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コメント

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4件のコメント

  1. ロマンスカーVSEの廃車は、経年劣化と車体更新の困難で2023年秋頃と公式発表されています。「観光輸送低迷により大幅減便。秋の廃車」 という記載はいささか正確性に欠くと思います。

  2. ワンマン運転へ、とあるがこのライター枝久保達也は元メトロ社員のようだが、
    メトロは昔からワンマン運転してる路線が複数あることを、まるで無かったように語ってるのはいかがなものか。
    自分のとこは棚にあげてるのか。

  3. 他国では地下鉄が負う分野である都市交通もJRや私鉄といった鉄道が多く分担してしまっており、客を立たせて、見かけ上1人kmあたりのエネルギー消費が少なく算出されていた日本の鉄道であったが、化けの皮が剥がれたか。

  4. 枝久保さん、現時点で藤沢〜片瀬江ノ島の区間便が4両に減車されるかもしれないという個人サイトの予想はあれど、公式には各駅停車が藤沢で分断する以上のソースが見当たりませんが詳しいソースを教えていただけませんでしょうか?