住宅街に現れた超電導リニア関連施設 見た目は普通のマンション しかし居住者なしの謎

JR東海が、相模原市の住宅地に「さがみはら リニアブース」を開設。しかし周囲は普通の住宅街で、それがあるのも、普通のマンションです。なぜそうなり、またその目的は何なのでしょうか。

築17年でも居住者ゼロの理由

 リニア中央新幹線では、橋本駅付近に神奈川県(仮称)駅を設置。この駅は地下にあり、その前後も、品川側が第一首都圏トンネル、山梨側が第二首都圏トンネルと、地下区間が続きます。

 この神奈川県(仮称)駅前後でリニア中央新幹線は、大深度地下ではなく、比較的浅いところを通るのですが、そこで先述したマンションの基礎杭が、第二首都圏トンネルに支障することが判明。JR東海は、そのマンションを買い上げました。ちなみにこのマンション付近では、地下10~20mあたりをトンネルが通るそうです。

 こうした経緯で、そう古くないのに居住者がいない――となったのですが、第二首都圏トンネルの工事開始まで、まだ時間がありました。

 そこで、リニア中央新幹線に関する理解を広めたいと考えていたJR東海は、この空きマンションを活用し、エントランスを「さがみはら リニアブース」にしたそうです。

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シールドマシンの動く模型もある「さがみはら リニアブース」(2022年1月25日、恵 知仁撮影)。

 リニア中央新幹線の建設にあたってJR東海は、沿線各所で説明会を開催していますが、こうした説明ブースを設けるのは今回が初といいます。

 まず月に3回程度、この施設をオープンするとのこと。実際にリニア中央新幹線建設に携わっているJR東海の社員がおり、質問もOKです。

 この「さがみはら リニアブース」についてJR東海は、説明会などとはまた異なる、家族連れでも気軽に訪問可能で、リニア中央新幹線を知ってもらえる場所にできれば、と考えているそうです。

 実際にその建設に携わっているJR東海社員とリニア中央新幹線について話ができるのは、なかなかない機会です。子どもの社会科見学としても面白いかもしれません。

「さがみはら リニアブース」(緑区西橋本三丁目10番40号)はまず、1月30日(日)、2月2日(水)、5日(土)の10時から17時までオープンの予定。予約はいりません。今後のスケジュールについては、JR東海のホームページなどで告知するそうです。

【了】

【ホントに飛び出て見える!】展示されていた「飛び出すL0系」

Writer:

鉄道を中心に、飛行機や船といった「乗りもの」全般やその旅について、取材や記事制作、写真撮影、書籍執筆などを手がける。日本の鉄道はJR線、私鉄線ともすべて乗車済み(完乗)。2級小型船舶免許所持。鉄道ライター/乗りものライター。

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