「都心から郊外までノンストップ」通過しまくり快速・急行たち 32駅通過も!?
関東にも「あった」…通過しまくり列車
●【廃止】東武スカイツリーライン(伊勢崎線)「快速」「区間快速」
東武の無料の最優等列車であった快速と区間快速は、北千住を出ると春日部まで停まらない関東随一の「ぶっ飛び列車」でした。途中、小菅・五反野・梅島・西新井・竹ノ塚・谷塚・草加・獨協大学前〈草加松原〉・新田・蒲生・新越谷・越谷・北越谷・大袋・せんげん台・武里・一ノ割の17駅を通過し、28.2kmを無停車で走り抜けていました。
快速・区間快速は浅草を出発し、鬼怒川温泉から野岩鉄道・会津鉄道へ乗り入れて福島県の会津田島駅まで、最終的に190.7kmを走破する長距離快速列車としても知られていました。2017年のダイヤ改正で両種別は廃止。浅草から鬼怒川・会津方面への長距離輸送は、有料特急「リバティ」が受け継ぐこととなりました。
●【停車駅増加】JR湘南新宿ライン「特別快速」
2001(平成13)年に開業した湘南新宿ラインには、3年後の2004(平成16)年に特別快速が登場。大崎を出ると横浜まで26.9kmを無停車で駆け抜け、通過駅数こそ西大井・新川崎の2駅だけとはいえ、実質的な「京浜間ノンストップ」を誇っていました。2010(平成22)年に武蔵小杉駅が開業し、特別快速にも停車駅として設定されました。また、東海道線の通勤快速も品川を出ると横浜すら通過し大船までノンストップでしたが、2021年に廃止されています。
●【停車駅増加予定】京王線「特急」
首都圏では数少ない「都心から郊外までノンストップ」な一般列車のひとつが、京王の特急でした。新宿を出発し明大前に停まると、次は調布。途中の下高井戸・桜上水・上北沢・八幡山・芦花公園・千歳烏山・仙川・つつじヶ丘・柴崎・国領・布田は通過し、各駅停車や快速、区間急行などをどんどん追い抜いていきます。
この特急が2022年3月のダイヤ改正で、新たに笹塚と千歳烏山に停車するようになります。廃止される準特急を引き継ぐ形ですが、明大前~調布間のノンストップ運転が無くなることに対し、ファンの間では惜しむ声も見られます。
【了】
最近は換気の問題もさらに重要にはなってきましたが車両側でうまく対処しているのでしょう。固定ではない窓を細く開ける、という消極策も目にしますが…