「ピーキー過ぎて使いづらい」軍用機5選 使いこなせるのは選ばれし者のみ!
高速を追求したら着艦困難な艦載機に F7U「カットラス」
愛称こそ「海賊の刀剣」としてお馴染みの、アメリカ海軍の艦上戦闘機F7U「カットラス」でしたが、実際の同機は「諸刃の剣」でした。
開発が始まった第2次世界大戦直後の1946(昭和21)年当時、同機はジェットエンジン搭載の高速艦上戦闘機というコンセプトでした。開発を担当したチャンス・ヴォート社は、敗戦したドイツ軍の技術を参考に、尾翼を持たない無尾翼機形式の艦載機という野心的な機体を開発します。
速度に関しては尾翼がないことで空気抵抗が抑えられ、当時、配備されていた初のジェット艦載機であるF9Fより最大速度は150km/hも速くなりましたが、着艦が困難という艦載機としては致命的な問題を抱えていました。
無尾翼形式にした影響で、着艦時には補助翼兼用のフラップなど、十分な揚力を得る装置が不足していることから、大きな迎え角(機首を上げること)を取る必要があり、ただでさえ難しい空母の着艦時に全く前が見えないという大問題を抱えることになりました。
そのため事故も多発し、ついたあだ名が「未亡人製造機」。結局、この着艦の困難さが問題視され、運用開始から3年程度で実戦部隊からの退役が決まりました。
【了】
Writer: 斎藤雅道(ライター/編集者)
ミリタリー、芸能、グルメ、自動車、歴史、映画、テレビ、健康ネタなどなど、女性向けコスメ以外は基本やるなんでも屋ライター。一応、得意分野はホビー、アニメ、ゲームなどのサブカルネタ。
珍迷機F7Uカットラスがランクインするならば、P-55アゼンダーや特攻専用機「剣」とか寄生戦闘機XF-85ゴブリンなんかも選から洩れたのでしょうね
空気との摩擦…
うーん
Ju87Gは、1門で12発、2門合計24発、たったの12回の射撃で敵戦車を撃破することを求められていたわけで、かなり決死の覚悟で挑んだ事が伺えます。
U2が落とされたのはキューバじゃないの?