インドネシア向け「カプラン」戦車 1次量産分納入へ トルコFNSS

インドネシアでは「ハリマウ」と呼ばれます。

トルコが造ったオリジナル戦車

 トルコの防衛関連企業FNSS社は2022年3月15日、インドネシア向けに製造していた「カプラン」戦車の第1バッチ納入分の生産を完了したと発表しました。

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トルコのFNSSが開発した「カプラン」戦車(画像:FNSS)。

「カプラン」戦車は、インドネシアでは「ハリマウ(ハリマオ)」という愛称が付与されている重量30tクラスの中型戦車です。主武装は105mmライフル砲、これに弾数12発の自動装てん装置を組み合わせているため、乗員は操縦手、砲手、車長の3名。副武装として7.62mm機関銃または12.7mm重機関銃を備えますが、これとは別に砲塔上部に遠隔操作式銃塔(RWS)を搭載することも可能です。

 パワーパックは出力約700馬力のディーゼル・エンジンに前進4速、後進2速のオートマチック変速機を組み合わせ、最高速度は70km/h、航続距離は450kmを発揮するとしています。サスペンションはトーションバー式で、水深1.2mまでの渡渉能力も有するそうです。

 計画の端緒となったのは、2015(平成27)年にインドネシアのDGディフェンス・ポテンシャルとトルコ国防産業庁(SSB)とのあいだで試作車2両の開発に合意したのが始まりで、2019年にインドネシアの国営企業ピンダッドとトルコのFNSSの2社で計18両の生産契約が結ばれています。

 今回、インドネシアに納入された第1バッチ分というのは、この18両で、今後はピンダッドがインドネシア国内で生産するとのこと。FNSSは、同国への技術移転と生産整備への協力を行っていくとしています。

【了】

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