旧「鹿児島空港」のいま 移転から半世紀 空港の痕跡は残っているのか? 現地へ行く
「鴨池空港」跡地へ行ってみた
旧鹿児島空港こと「鴨池空港」の南北に伸びていた滑走路跡地は、整然とビルが立ち並んでいます。県庁や県警本部がある大通りは、ちょうど滑走路跡地の端に沿うような形で作られている名残からか、1km以上にわたり、ひたすら直線が続いてます。
鴨池空港滑走路北端側はかつて小さな湾となっていましたが、運用終了後に埋め立てられ、野球場などができ、対岸と陸続きとなりました。現在、県庁から北に120m程度行ったところに「竣工昭和49年(1974年)」と書かれた、小さな橋がかかっていますが、ここがちょうど鴨池空港滑走路の北端です。
「深い海がある」とされた滑走路南端側は、現在も埋め立ては実施されておらず、陸地の状況は当時のまま。ただ、南端部は現在、緑の芝生が広がる球技場となっていました。
一方、空港ターミナルビルや格納庫などの建物は、鴨池空港としての役目を終えたあとも、そのまま別の施設として再利用されたそう。ただ、これらはすでに取り壊されてしまったようです。
なお、空港ターミナルビルがあった場所には、スーパーを中心とする商業施設「ニシムタ スカイマーケット鴨池店」が建て直され、2015年にオープンしました。店内はほぼごく一般的なスーパーではあるものの、入り口部分などに鴨池空港の写真などが飾ってあるところが、「旧空港跡地を活かした施設」らしいポイントといえるでしょう。なお同店ではその特殊な立地からか、店舗内の撮影が厳格に禁止されているようで、撮影禁止の張り紙が至るところに貼られています。
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