首都高C1地下化、日本橋に「青空」いつ戻る? 進む橋の撤去 来年度には“1割の青空”

日本橋に青空、いつ戻る?

 江戸橋JCT付近から神田橋JCTまでの首都高を代替する地下トンネルは、日本橋川北岸から川を横断し、南岸の川沿いの地下を貫きます。いわば現在の本線に対し蛇行するような線形になります。

 現在の本線は、地下トンネル建設中も供用されます。しかし、トンネル建設にあたり江戸橋、呉服橋出入口ランプの橋脚がどうしても支障してしまうことから、まず両出入口を撤去するというわけです。

 そのトンネルは2024年度に着工し、2035年度の完成見込み。交通を切り替えたのちに、川の上の本線部分を撤去することになります。事業が完了する2040年、ようやく日本橋川が完全に青空を取り戻します。

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橋桁をゆっくりと降下させて撤去する(中島洋平撮影)。

 船の上で、首都高の担当者がこう教えてくれました。

「地下トンネルは今いるあたり(日本橋の東側)で川を横断し、さきほど船に乗った日本橋のたもとの桟橋(滝の広場)あたりに取りつきます。反対側に建つ白いビル(国分ビルディング)の地下を通りますが、あのビルも再開発のため取り壊されます」

 日本橋川周辺は、国家戦略特区の都市再生プロジェクトに位置付けられ、再開発が進められています。日本橋区間の地下化は、老朽化した首都高の大規模更新に位置付けられているものですが、こうした街の再開発と一体でなければ不可能だといいます。

【了】

【橋脚ジャングル!】船から見た日本橋そばの首都高 写真で見る

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