世界初 F-16戦闘機が「民間アグレッサー」として運用開始へ 訓練の敵役になる軍事会社とは?

アメリカの軍事サービス企業が保有する民間仕様のF-16戦闘機が、このたびアメリカ空軍の訓練プログラムに関してフライトを認可されたそう。民間企業がなぜF-16を保有するに至ったのか見てみます。

民間会社が米空軍に軍事サービスを提供するワケ

 トップエース以外にも、海外にはこのような民間アグレッサー会社が複数あり、ホーカー「ハンター」を運用しているATAC社は日本国内のアメリカ軍基地にもたびたび飛来しているため、比較的知られた存在です。ほかにも、旧ソ連製のMiG-29を運用するエアUSA社や、新興系のドラケン・インターナショナル社、独自改良したF-5戦闘機などを運用するタクティカル・エア・サポート社などがあります。

 これら民間軍事サービス企業は、旧式化し第一線での使用が難しくなった機体を低コストで運用することで収益性を確保する一方、軍(官)側は後方支援部門の民間委託を積極的に図ることで運用コストの削減につなげられます。

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アリゾナ州メサの空港をタキシングするトップエース社の民間籍F-16AAF(写真:Top Aces YouTubeチャンネルより)。

 アメリカ空軍の場合、近年は仮想敵国である中国やロシアでステルス戦闘機の開発・就役が進んでおり、訓練でもより高性能の戦闘機が求められるようになりつつあります。そういったなか、民間アグレッサー会社でも新しい航空機の導入が必要となっており、F-16についてはトップエース社以外にも、ドラケン・インターナショナル社がオランダ空軍とノルウェー空軍から退役する機体を購入する契約をすでに結んでいます。

 今後は民間籍のF-16も当たり前に飛ぶようになることは間違いなく、もしかしたら近い将来、日本にも飛んでくるかもしれません。

【了】

【F-16A以外も】民間アグレッサー会社が飛ばす様々な軍用機

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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