「空飛ぶ軍用ガソリンスタンド」乗ったら機内食でた! ビジネスシートも!? そこまで快適にする理由

航空自衛隊のKC-767をはじめ、旅客機ベースの空中給油機が増えています。とくに人員輸送にも使われる想定の機体は快適性も民間機と変わらないそう。オーストラリア空軍のKC-30Aに搭乗して、乗り心地を確かめてきました。

座席もVIP用とエコノミーの2種類を完備

 座席は前方の30席が民間でいうビジネスクラス相当のシートピッチの広い座席になっており、VIPや上級将校用となっています。なお、残りの240席はエコノミークラスの座席となります。

 シートのリクライニング機能や座り心地は旅客機と同じで、離着陸時とクルーの指示があった場合はシートベルトの装着も必須です。なお、民間機であればシート前方に装備されているような、映画やフライト情報などが表示できるディスプレイ端末はありません。

 しかし、折り畳み式のテーブルやシートポケットはあり、座席の上には荷物入れも用意されています。KC-30Aに乗客として搭乗した場合、機内の利用法や環境は、旅客機と大きく変わりませんでした。

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KC-30A MRTTのクルーに入れてもらったコーヒー(インスタント)。こぼれないように蓋付きのカップに入れられている(布留川 司撮影)。

 客室内には3か所にギャレー(厨房設備)とトイレが備え付けられており、これも通常の旅客機と同じものが使われています。そのため、飛行中のトイレ利用だけでなく、飲み物や食事の提供も可能です。筆者が搭乗した際も離陸後すぐにドリンクサービスがあり、コーヒー、紅茶、水、ジュースの中から選ぶことができました。

 筆者はこの時コーヒーをお願いしましたが、ギャレーを覗くと乗員がインスタントコーヒーの粉をカップに入れていました。「今回は人数が少ないので、インスタントコーヒーですみません(笑)」と担当の乗員(オーストラリア軍人)が笑いながら対応してくれました。

 インスタントコーヒーを飲んだ後に、トイレを利用してみると、そこにあったのは完全に民間旅客機と同じ設備でした。軍用輸送機などでは、トイレとは名ばかりの仕切りと便座しかない簡易的なものが多いなか、KC-30Aの場合は快適でプライバシーも守られたトイレが利用できます。

【見たことある?】オーストラリア軍空中給油機で提供された機内食ほか

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