老朽化進む首都高「3号線&4号線」 交通量多すぎて対策困難? 迂回路問題に方向性
3号線と4号線だけじゃない 渋滞対策・機能強化が必須!
両路線は普段から慢性的な渋滞が発生しています。また、3号線を通行止めすれば4号線が、4号線を通行止めすれば3号線が、それぞれ真っ先に迂回路となる関係性。そのため、「付加車線設置や合流部改良等の機能強化と広域的なう回誘導を組み合わせた対策が望ましい」とされました。
逆にいうと、今のままで互いの路線の迂回路となるのは到底困難、ということができるでしょう。
ただ東名に通じる3号線は、2020年に横浜青葉JCTに接続する横浜北西線が開通したことで、東名から神奈川・湾岸エリアへ迂回して東京都心や千葉・埼玉へ向かうことも可能になりました。この南側区間への誘導が有効ではあるものの、経路上の様々な「ボトルネック対策を踏まえた機能強化が必要」ともされています。
これらの取り組みにより、とりわけ構造物の高齢化が進む都心部の更新に備えることも可能だとされました。
しかし、横浜北西線は4号線~中央道ルートにはつながっておらず、この間を一般道で迂回するのも現実的ではありません。首都高速道路 計画・環境部長の渡邊良一さんによると、こうした迂回路を整備したうえでの都心部の更新が本格化するのは、少なくとも、現在建設中の外環道の“関越道~中央道~東名”区間が開通してからになるということでした。
【了】
コメント