高速SAの「ワークスペース」拡がる? 嬉しい電源&専用Wi-Fiアリの“意外な場所”

ワークスペース増える? 運営会社に聞いてみた

 NEXCO東日本管内のSA・PAを管理・運営するネクセリア東日本によると、「直接的なワークスペースの設置要望はありませんが、お客さまから従業員へコンセントの有無を尋ねられるなど、サービスを求められるお声はいただいていました」とのこと。

 そこで、4つのエリアにて2022年2月末から2023年3月までの予定で試行運用を開始。ただし、駅で見られるような個室ブースを据えつけるのではなく、レストランや空きスペースを有効活用する形での展開を検討しているといいます。

 というのも、レストランの新たな利用価値を創出する、という側面もあるのだとか。

 現在は比較的大きなSA・PAを中心に、複数店舗が集まったフードコート形態も増えてきましたが、今回利用した高坂SAのように、多くは「軽食コーナー」と、ちょっと値段が高めな「レストラン」に分かれた形態が基本です。両者は営業時間も異なります。

「コロナ禍や昨今の働き方改革におけるライフスタイルが変化するなかで、レストランのアイドルタイムを中心とした空席の活用や、比較的静かな環境を提供できることから、レストランにおける新しい付加価値として展開を開始しました」(ネクセリア東日本)

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高坂SA下り線のレストラン。一見してワークスペースがあると思えないかもしれない(乗りものニュース編集部撮影)。

 現在の利用状況は、多いエリアで1日1人程度、1回1~2時間程度(1回利用につき2時間まで)とのことで、まだまだ知られていないようです。客層は30~50代のビジネスマンが多いとか。「朝食を取りながらの利用も見られ、徐々に常連のお客さまも増えてきている」といいます。

 高速道路のワークスペースは定着するのか、ネクセリア東日本は今後の利用動向をみつつ、「世の中の状況も踏まえながら、SA・PAの新しい付加価値として、お客さまのニーズに合った形での展開」を検討するということです。

【了】

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