「ダブル連結トラック」なぜいま大幅拡充? 外環道や近畿道もOK 「急に要望増えた」ワケ

やっぱり運転は難しい!

 東京近郊では外環道の一部、大阪では近畿道なども対象となり、大都市のすぐ近くでダブル連結トラックを見かける機会が増えそうです。とはいえ、物流事業者から要望もあった首都高などの都市高速や、外環道の内側などは対象外。どのような基準で選定されたのでしょうか。

「まず、暫定2車線区間は対象外としました。ダブル連結トラックは、かなり大きいのでスピードも出ず、追い越しが難しいためです。もうひとつはカーブなど線形の問題で、都市高速や一部ICのきついカーブは曲がりきれません。首都高湾岸線など、途中までは行けても、ICの構造的に降りられない、降りた先で進めないといったところも外しました」

 道路経済調査室はこう話します。ダブル連結トラックはやはり、走行に大きなハードルがあるようです。

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福山通運のダブル連結トラック。同社は最も早くからダブル連結トラックに参入した事業者の一つ(画像:福山通運/国土交通省)。

 しかしながら、これまで事故はゼロなのだとか。「牽引免許を持つドライバーに限られるなど、“うまい人”しか運転できないというのもあるでしょう」ということです。

 ではなぜ、3年間変化がなかった対象路線を、いま拡大するのでしょうか。実は、「ここ1年で急速に要望が増えている」という背景があるそうです。

【地図】だいぶ拡がるダブル連結トラック走行OK区間

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