「ダブル連結トラック」なぜいま大幅拡充? 外環道や近畿道もOK 「急に要望増えた」ワケ

最大全長25m、大型トラックのトレーラーを2台つないだ「ダブル連結トラック」の走行可能区間が大幅に拡充されます。目前に迫った物流の転機に向けて、ニーズが高まっているようです。

なぜいま拡充? 攻めの手段としてのダブル連結トラック

 ダブル連結トラックの運行台数は、2021年6月からの1年間で、67台から一気に205台まで増加したそうです。

 道路経済調査室は、「人手不足の深刻化があることは間違いない」といいます。2024年からは、運送業の時間外労働の上限規制が始まり、ひとりのドライバーが連続して運行できる時間はますます減ります。それに備えてダブル連結トラックを導入したところ「結構よかった、と思った事業者さんが多いのではないか」とのこと。

 それだけでなく、「CO2(二酸化炭素)削減効果も大きい」といいます。ダブル連結トラックは通常の大型トラックに比べ、排出CO2を約4割減らせるそうです。

 CO2排出量をいかに減らせるかという点も、いま、物流企業にとって重要なポイントになっています。たとえば物流大手の西濃運輸は今年5月から、ウェブサイト上で国内輸送の運賃を見積もる際に、CO2排出量を算出する機能を追加し、排出量の可視化を図りました。

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輸送効率化のため、西濃運輸とヤマト運輸の混結便も行われている(西濃運輸Twitterより)。

 環境に優しい輸送を実現することは、物流企業にとって、荷主に自社を選んでもらうための武器になっています。これと担い手不足の双方を解消する“攻めの手段”としてのダブル連結トラックは、これからも増えるのではないでしょうか。

 ちなみに、ダブル連結トラックが今回の拡充区間を実際に走るのは、申請区間の長さにもよるものの、来年3月くらいからではないか、ということでした。

【了】

【地図】だいぶ拡がるダブル連結トラック走行OK区間

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