【鉄道のある風景今昔】近鉄時代の“特殊狭軌”内部・八王子線 ナローのままあすなろう鉄道に至る4つの転機とは

日本国内で数少ないナローゲージ鉄道として知られる四日市あすなろう鉄道は、現在に至るまで幾度となく運行会社が変わっています。近鉄が運行していた1970~80年代にかけての内部・八王子線の記録を紹介します。

この記事の目次

・幾度となく変わった運行会社

・なぜ内部・八王子線だけナローゲージで残っているのか

・鉄道廃止、BRT化もささやかれるが…

・うだるような昼下がり 乗客はまばらだった

・4年間で小変化 電動車が先頭(両端)に

【画像枚数】全19点

幾度となく変わった運行会社

 近畿日本鉄道の内部・八王子線および北勢線は、大手私鉄の路線とは思えない軽便鉄道(ナローゲージ)の電化鉄道線で、近鉄では特殊狭軌線と呼ばれていました。今回は、現在の四日市あすなろう鉄道内部線について、近畿日本鉄道時代の姿を振り返ってみたいと思います。

Large 20221118 01

拡大画像

地平ホームで発車待ちの内部線電車。内部線と八王子線はほぼ交互運転とされていた。写真は内部行きのモニ212で、後ろに2両のトレーラーを従えた3両編成。1970年7月、近鉄四日市(所蔵:網谷忠雄)。

 内部線の歴史は古く、何度も経営する鉄道会社を変えながらも今に至ります。同線は、1912(大正元)年から1915(大正4)年にかけて三重軌道が開業させた四日市市~日永~八王子村(後の伊勢八王子)間と、三重鉄道が1922(大正11)年に日永~内部間で延伸開業させた鈴鹿支線から構成されています。

Large 20221118 02

拡大画像

内部駅構内には検修設備と車庫があり、ゆるくカーブをした構内には多くの電車が休んでいた。1970年7月(所蔵:網谷忠雄)。

残り1964文字

この続きは有料会員登録をすると読むことができます。

2週間無料で登録する

Writer:

1961年大阪生まれ。幼少より鉄道に興味を持つ。家具メーカー勤務を経て現在はフリー作家。在職中より鉄道趣味誌で模型作品や鉄道施設・車輌に関する記事や著作を発表。ネコパブリッシングより国鉄・私鉄の車輌ガイド各種や『昭和の鉄道施設』・心象鉄道模型の世界をまとめた『地鉄電車慕情』など著作多数。現在も連載記事を執筆中。鉄道を取り巻く世界全体に興味を持つ。

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 「USB挿しっぱ」でクルマが“故障”する? 三菱公式の投稿にSNS騒然 「一体ナゼ?」「これマジで起きるよ」
  2. 都市に迫るロシア軍の「弾道ミサイル」が“空中で木っ端みじん”になる瞬間をウクライナ軍が公開 追尾から撃墜まで詳細に
  3. 海自艦がロシア海軍の「超静かな潜水艦」を確認!浮上航行する姿を捉えた画像を防衛省が公開
  4. 海自潜水艦 アメリカ海軍の“歴戦の揚陸艦”を標的に魚雷発射! 実弾演習で巨大な水柱があがる瞬間を公開
  5. 「海自最大の護衛艦」と「世界最大級の軍艦」が洋上で並んだ! 圧巻の編隊航行を上空から捉えたショットが公開
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  3. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 航行中の護衛艦「かが」の周辺に「巨大な海洋生物」が出現! 艦艇勤務ならではの光景を海自公式が公開