日本一豪華な昼行特急か 1両まるまる1個室独占「伊予灘ものがたり」に乗ってみた
車両メーカーに無理を言い設置したものとは
アテンダントの制服も新調されています。デザインは、縫製業者とアテンダントで知恵を絞ったとのことです。
そして駅に停車するごとに、地元の方々が熱烈に歓迎してくれます。筆者は手を振るのに疲れるほど。「地域が自発的に、楽しんでやっている」そうで手作りのボードなども見られました。列車のスタッフは、地元の方がどこでおもてなししているのか目ざとく見つけ、その都度、車内放送で案内します。
そうこうしている間に伊予大洲駅へ到着。引き続き、豪華個室「フィオーレスイート」を体験すべく、折り返しで「双海編」に乗車します。
3号車の入口にはカウンターがあり、アテンダントが挨拶して出迎えます。その奥はギャレーで、砥部焼の食器が並んでいるのだとか。ただ収納効率に劣り搬入に手間がかかる食器のようで、車両メーカーから「そんな観光列車はない。陶器を列車のどこに置くのですか」と疑問を呈されたそうですが、温かみのある器は列車の魅力だと筆者は感じます。
ギャレー横を通過すると、車両の幅一杯に広がる幅2.7m、奥行き6.9mの空間がありました。8人分の半円形に配置された、幅55cmのゆったりとしたソファが目に留まり、個室「フィオーレスイート」の豪華さと広さに感激します。クローゼットもあり、大きな荷物も収納できました。同行者は「豪華すぎる……」と絶句したほど。
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