空港内に滝、プール、映画館… シンガポール・チャンギ空港がエンタメに全振り!になったもっともな理由
ターミナル本館も凄すぎる…でもなぜ?
たとえばチャンギ空港の第2、第3ターミナルの制限エリアには、原則24時間営業の無料で入れる映画館が設置されています(2022年11月現在は第3のみ営業中)。また第3ターミナルには、「世界一高いすべり台」として知られる「ザ・スライド(THE SLIDE)」も設置されています(取材時はメンテナンスのため一時閉鎖中)。
また、第1ターミナルの最上階にあるのは、なんとジャグジー付きプール。利用料は一人あたり20シンガポールドル(約2100円)で、ジャグジー、プールサイド・バー、タオル、シャワー設備が備わります。このほか、同空港には無料休憩所や子供むけのプレイエリアなどが設置されているとのこと。公園なども設置されており、そこは空港ではなく、ひとつの都市のようになっています。
チャンギ空港がここまでエンターテイメント性の高いテーマパーク空港となったのは、この空港ならでは特殊性が関係しているとされています。チャンギ空港は世界でトップクラスに、乗り継ぎ需要が高い空港なのです。
そのため「ジュエル」は24時間営業とし、乗り継ぎでの渡航者が空港内、もしくは空港から徒歩圏内で時間を過ごせるようになっています。ターミナル内の映画館なども同様です。
こういった取り組みもあり、チャンギ空港は乗り継ぎ空港として世界的にも高い評価をうけており、国際的な機関からの表彰歴などもあります。また、今後同空港は、5つ目のターミナルビルも建設予定。これからもシンガポール発着客はもちろん、世界の「乗り継ぎ旅客のための玄関口」として、一層の施設のパワーアップが見られそうです。
【了】
Writer: 松 稔生(航空ライター)
国内航空会社を中心に取材を続け、国内・海外を奔走する日々を送る。ゆとり世代。
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