来年もドバイへ行くか? 航空自衛隊の最新大型機「C-2」海外で認知度ジワジワ広がっているワケ

2016年から量産機の本格運用が始まった航空自衛隊のC-2輸送機。入間基地では2022年航空祭が初お披露目でしたが、すでに海外への飛行実績も数多く持っており、昨年はドバイ・エアショーへ出展すべくUAE(アラブ首長国連邦)へも向かっています。

ドバイ・エアショーへのC-2出展のワケ

 海外エアショーでレギュラー的に参加しているのは「ドバイ・エアショー」だけですが、なぜこのイベントにここまで熱心に参加しているのでしょうか。それはUAEが、C-2輸送機の輸出(正確には防衛装備移転)先として有力視されているからです。

 日本政府は2014(平成26)年に、従来の「武器輸出三原則」を見直し、新たな基準として「防衛装備移転三原則」を制定しました。これによってC-2のような完成機の輸出も可能となったのです。

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UAE空軍のC-17輸送機。後方にはC-2輸送機の姿が見える。この配置だったため、結果的にC-2の見学者も増えた(布留川 司撮影)。

 その後、2016(平成28)年にUAE空軍の司令官であるイブラヒム・ナッサー・M・アル・アラウィ少将が岐阜基地を訪れてC-2に試乗し、同時に日本との防衛装備の技術協力に関心を寄せていることも表明。これにより、UAE空軍がC-2の輸出候補として注目されるようになり、製造会社である川崎重工も輸出を目的としたプロジェクトチームを立ち上げ、防衛装備庁もこれをバックアップするに至っています。

 UAE空軍は舗装された滑走路以外での運用、すなわち不整地での離着陸能力を求めているため、2020年には岐阜基地内で非舗装滑走路を用意して試験を実施しました。さらに、「ドバイ・エアショー」の会場では英語ナレーション付きの海外向けプロモーション動画(動画タイトルは「威風」)を作成し、オリジナルデザインが施されたパッチ(ワッペン)や英語表記のパンフレットを配布するようになっています。

 加えて展示エリアには、軍人や政府関係者とクローズドな打ち合わせが行える防衛装備庁専用のシャレー(ミーティングルーム)も設けていました。このように「ドバイ・エアショー」へのC-2参加は、単なる外交的なアピールだけでなく、日本の防衛産業や外交も関わった一大イベントにまで昇華しているといえるでしょう。

【入口にジャパンの文字が!】ドバイ・エアショーに出展したC-2紹介ブースを見る

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