来年もドバイへ行くか? 航空自衛隊の最新大型機「C-2」海外で認知度ジワジワ広がっているワケ

2016年から量産機の本格運用が始まった航空自衛隊のC-2輸送機。入間基地では2022年航空祭が初お披露目でしたが、すでに海外への飛行実績も数多く持っており、昨年はドバイ・エアショーへ出展すべくUAE(アラブ首長国連邦)へも向かっています。

ドバイ行って感じたC-2を取り巻く空気感

 筆者(布留川 司:ルポライター・カメラマン)は、2021年の「ドバイ・エアショー」は現地へ赴き、C-2ブースをこの目で見てきましたが、同機は現地政府や軍関係者だけでなく、来場した一般人にも好評だったように感じました。C-2は大型機の特性を生かして、貨物室内を開放して機内を見学できるようにしていましたが、会場でひときわ目を引いていたUAE空軍のC-17「グローブマスターIII」のすぐ後ろに展示されたことも手伝って、機内見学の列が絶えることはありませんでした。

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C-2輸送機の機内公開は、多くの地元の人々で賑わっていた(布留川 司撮影)。

 C-2の貨物室内には電光掲示板があるのですが、ここにはアルファベットで「KAWASAKI C-2」と表示し、奥の壁には日の丸も掲げられていました。日本の輸送機だと知らずに訪れた人も多く、航空機以外の製品で有名な「カワサキ」製と聞いて驚く人も多かったようです。来場者は航空自衛隊の隊員と会話したり、スマートフォンで一緒に記念写真を撮ったりするなどして、C-2見学だけでなく、人間同士の交流も楽しんでいました。

 その後、UAE空軍との交渉は継続して進められているようですが、C-2の海外輸出は残念ながら未だに達成されていません。しかし、「ドバイ・エアショー」への継続した参加はUAEを含む中東地域における日本の存在感のアピールにも繋がっており、これまでの輸出を目指して行ってきたことは、今後の防衛協力だけでなく、日本とUAEの関係にも良い影響を与えるかもしれません。

 入間航空祭と「ドバイ・エアショー」、同じC-2が同じ展示飛行をしても、そこに込められた思いや期待は大きく異なるようです。

【了】

【入口にジャパンの文字が!】ドバイ・エアショーに出展したC-2紹介ブースを見る

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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