2022最優秀車両は「京急」 通勤型でブルーリボン賞 「今までになかった電車」
ちょっと珍しい車両選定となったブルーリボン賞 何が評価?
京急1000形(新1000形)は、形式としてはすでに誕生から20年が経過しています。様々なバリエーションが生まれており、「Le Ciel」もそのひとつです。新形式の車両以外がブルーリボン賞を受賞した点も異例といえば異例ですが、「Le Ciel」に盛り込まれた様々な新機軸が評価されました。
前出したL/C腰掛により、平常時はロングシート、座席指定時はクロスシートと運用によって変えることが出きるうえ、全座席コンセント付きです。座席幅は有料列車「ウィング号」などで使用している2100形より10mm拡幅した460mmで、京急車両の中で最も広くなっています。
長時間の乗車を想定してバリアフリー対応の洋式トイレと男性用トイレの両方を設置。さらに、1000形ステンレス車から廃止となった前面展望席も復活し、移動そのものを楽しめるような工夫もされています。
また、ウィズコロナ時代を意識し、シートは抗ウイルス効果が確認された「抗菌・抗ウイルス」座席シート地を取り入れるとともに、冬季の暖房と外気導入空調による換気を両立することで、車内換気を維持しています。
鉄道友の会は「Le Ciel」を「通勤・通学のみならず観光・イベントなど新たな車両用途を模索している」ことに加え、「最新水準の機器類を積極採用しつつ実績ある安定した仕様も踏襲し、チャレンジングな姿勢と堅実性を兼ねそなえたトータルバランスに優れた車両」と評価しています。
ちなみに、1958年の第1回ブルーリボン賞は小田急電鉄のロマンスカー3000形SEを選定。新幹線車両や特急型の受賞が多く、近年では小田急の70000形「GSE」や西武鉄道の001系「Laview(ラビュー)」、近畿日本鉄道の80000系「ひのとり」が選ばれています。一方で、東京メトロ銀座線の1000系や阪神電気鉄道の5700系「ジェット・シルバー5700」、JR九州のBEC819系「DENCHA」など、通勤形車両が受賞することもあります。
【了】
Writer: 深水千翔(海事ライター)
1988年生まれ。大学卒業後、防衛専門紙を経て日本海事新聞社の記者として造船所や舶用メーカー、防衛関連の取材を担当。現在はフリーランスの記者として活動中。
名鉄6000系以来のブルーリボン賞失敗作だ。
2021年はコロナだったんだから、ろくな車両はデビューしてないし、無理して選ぶ必用はないだろう。選定車両なしでよかったと思う。
鉄道友の会の歴史に残る汚点となった。
ブルーリボン賞はあくまでも会員の投票によって選ばれるので、余程票数が拮抗した場合の逆転受賞や平均的に突出した票を獲得した車両がない場合の該当なしはあるが普通は票数が最も多い車両が選ばれる。それに社会状況の変化や輸送形態の変化などで車両もそれに合わせて変えざるを得ない場合があるのでその後を見ただけで失敗作だのという奴はおかしい。
違いがわからん