東京メトロ「豊住線」新駅計画地の様子 駅は一部“できてる”? 地域はどう変わるか

豊住線開業で期待されること

 豊洲駅と住吉駅では、すでに豊住線用の線路が用意されています。特に住吉駅では、半蔵門線の渋谷方面が地下3階、押上方面は地下4階にあり、ホームが2段となっていますが、半蔵門線のホームに豊住線が並ぶ形になっています。このため、半蔵門線の渋谷方面のホームで折り返しを行う列車と、押上方面のホームで折り返しを行う列車の2パターンが設定されるものと予想されます。

 また、豊住線から半蔵門線へ直通列車が設定されるかについては具体化されていないものの、議論はなされている模様です。

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豊洲駅の新木場方面の線路では、壁を取り壊して新しいホームが設置される(2022年11月、柴田東吾撮影)。

 豊住線の開業により、東京東部での南北移動や千葉県北西部~臨海副都心間のアクセス改善されるほか、東西線の混雑緩和も期待されています。そして全線が江東区内にありますが、特に今までバスしか通っていなかった枝川地区や千石地区などで、交通の利便性が向上するでしょう。

豊洲駅でも改良工事

 なお起点となる豊洲駅では、有楽町線の新木場方面にホームが新設され、ホームと改札口を接続する階段やエスカレーター、エレベーターの整備が行われます。現状では、豊住線の発着する予定の線路はふさがれ、その分ホームが拡張されていますが、開業した際には再び線路に戻される予定です。

【了】

【写真】「豊住線」現地ルポ 半蔵門線に並ぶホームも

Writer: 柴田東吾(鉄道趣味ライター)

1974年東京都生まれ。大学の電気工学科を卒業後、信号機器メーカー、鉄道会社勤務等を経て、現在フリー。JR線の2度目の「乗りつぶし」に挑戦するも、九州南部を残して頓挫、飛行機の趣味は某ハイジャック事件からコクピットへの入室ができなくなり、挫折。現在は車両研究が主力で、技術・形態・運用・保守・転配・履歴等の研究を行う。鉄道雑誌への寄稿多数。資格は大型二種免許を取るも、一度もバスで路上を走った経験なし。

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コメント

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1件のコメント

  1. 冒頭部半分間違い。豊洲駅から住吉駅に向かうバスはない、だが住吉駅から豊洲駅に向かうバスはある(都営バス錦13系統甲、錦糸町発豊洲駅前・IHI前・晴海埠頭方面)