JR京葉線「通勤快速」なぜそこまで飛ばす? 東京湾岸ノンストップ 街もメッセも停まらない!
停車駅は増えるか
住宅用地が増えたとはいえ、当時は今ほどの沿線人口は抱えていません。幕張新都心に代表されるような商業・業務地区も形成中であり、京葉線は東京湾岸を通って東京へアクセスするバイパスの性格が強かったのです。
加えて、千葉市から市川市などを経由して都心へ至る総武本線の混雑解消も課題でした。列車の増発などほかの要因もあるにせよ、1987(昭和62)年度に266%だった総武線快速(新小岩→錦糸町)の混雑率は、1991(平成3)年度に237%へ低下(『都市交通年報』による)。京葉線が開通し、通勤客がそちらへシフトしたと考えられます。
通勤快速は当時から蘇我駅発着ではなく、そこから先、内房線や外房線へも直通していました。2022年現在も全ての列車が内・外房線または東金線へ直通。長距離輸送に特化した種別といえるでしょう。
ちなみに通勤快速は、2004(平成16)年10月まで新木場駅(東京都江東区)をも通過していました。とはいえ現在も新木場~蘇我間35.6kmを25分で走り抜けるのは、表定速度(駅停車時間も含めた平均速度)にすると約85km/hにも及びます。
ところで、京葉線には2023年3月18日(土)のダイヤ改正にあわせ、新習志野~海浜幕張間に新駅「幕張豊砂」が開業します。大型商業施設「イオンモール幕張新都心」をはじめ、幕張エリアへのアクセス向上も期待されます。
JR東日本 千葉支社の発表では、同駅に通勤快速は停車しないそうですが、全線開業から30年あまり、沿線環境も大きく変わる中で、今後 同列車の停車駅が増えることはあるのでしょうか。
【了】
京葉線に快速と通勤快速の間となる特別快速を導入して、通勤快速を通勤特快にして欲しい。特別快速の停車駅は東京〜海浜幕張間快速と同じで海浜幕張の次は蘇我。東京メトロ有楽町線に直通する特別快速はYライナー、通勤特快は東京メトロ有楽町線に直通しない。蘇我以遠は快速は各駅に停車、通過駅があるのは特別快速と通勤快速と特急。総武線・横須賀線も同様に導入して欲しい。