鉄道は業績V字回復、でも戻らない“定期” 2022年の鉄道 明るいニュースはあった?

コロナ禍3年目の2022年。ワクチン接種率の向上や自粛ムードの薄れなどから人流は元に戻りつつあり、JR4社や大手私鉄で業績が回復しました。ただ、毎年のように日本を襲う自然災害への対応も急務に。鉄道業界の1年を振り返ります。

豪雨災害も深刻 それも毎年…

 東日本大震災から11年が経過しましたが、地球から見ればわずかな時間です。震災以降地震活動が活発化している福島県沖では2021年2月にも同規模の地震が発生しており、この時も東北新幹線が一部区間で11日間運転を見合わせています。

 JR東日本は震災前から新幹線高架橋の耐震化工事を進めてきたものの、完了にはまだ時間がかかる見込みで、2回の地震で被害を受けた高架橋は未施工区間でした。今後も同規模の地震が発生する可能性はあり、またそれは東北だけでなく南海トラフ地震も危惧されています。地震への備えは今後、ますます重要なテーマになりそうです。

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8月、東北地方を襲った大雨は各地に被害をもたらした。JR花輪線では路盤が流出するなどし、まだ復旧していない(画像:JR東日本)。

 もうひとつ深刻な被害をもたらしたのが8月に東北を襲った豪雨災害です。JRでは奥羽本線の下川沿~大館間、津軽線の蟹田~三厩間、花輪線の鹿角花輪~大館間で路盤が流出、磐越西線の喜多方~山都間、米坂線の羽前椿~手ノ子間で橋梁が倒壊し、奥羽本線を除いて未だに運転再開できていません。

 ここ5年ほどを振り返ってみても、2018年の「平成30年7月豪雨」、2019年の「令和元年被害日本台風」、2020年の「令和2年7月豪雨」など毎年のように豪雨災害が発生しており、甚大な被害を受けたローカル線は存続の危機に陥っています。ローカル区間だけでなく都市部の水害も想定した対策は待ったなしの状況と言えるでしょう。

【写真】3年ぶりに営業した「日本一営業日が短いJR駅」

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