狙いは売り込みだけじゃない 英BAEシステムズが新型フリゲートにかける期待とその理由

ASFのキモは「いかに各種装備を組み込むか」

 これらコンテナの搭載に加えて、ASFの艦尾には無人水上艇(USV)や水中無人機(UUV)の発進、回収スペースも設けられています。さらに、無人航空機(UAV)を搭載することもできるため、これらの無人装備を用いて、迫る脅威を早期に発見したり、あるいは人命を危険にさらすことなく各種作戦を実施したりすることができるのです。

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BAEシステムズが公開した「ASF」のイメージ。モジュール性を核としており、さまざまなミッションに対応するという(画像:BAEシステムズ)。

 しかし、こうした無人装備や、あるいは各種装備が組み込まれたコンテナをただASFに搭載するだけでは、何の意味もありません。たとえば、コンテナ内の装備を動かすためには電力供給が必要ですし、無人装備を含めてこれらを効率的に運用するためには、艦艇自体の戦闘システムへ統合する必要があります。つまり、コンテナ化された装備や各種無人装備を、艦艇のシステム内に組み込むことが必要となるわけです。

 このように、それぞれが独立したシステムを連結して連携させる、いわゆる「システム・オブ・システムズ」の発想が、このASFのキモとなります。実際、BAEシステムズの担当者は、「ASFにおいて最も重要なのは、(各種装備と艦艇との)連結性」と話します。

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