成田空港の“進化”方針まとまる 「新ターミナルに全旅客便乗り入れ」のメリット その”建設予定地”とは

ワンターミナルのメリット・デメリット…でどこに設置?

 同検討会によると「集約ワンターミナル」は「まず建物が一つであるため、旅客にとってシンプルでわかりやすい。また、ターミナルを跨いだ乗継がなく、全ての乗継を同一ターミナル内で完結できるため、ハブ空港として重要な乗継利便性が高い」ともっとも大きなメリットを紹介。

 さらに、「機器や人的リソースを同一ターミナル内に集約できるため、共用化により効率的な運用が可能になるとともに、分散ユニットターミナルに比しターミナル全体としてはよりコンパクトな規模で同等の取扱能力を実現できる」「航空会社の多様な提携や規模の変化に柔軟に対応することも容易である」特徴があるとしています。

 その一方で、課題としては「歩行距離の長大化により生じる負担の軽減」「国際線と国内線の乗継についての適切な検討」「保安検査場や到着ロビー、旅客ターミナル周辺の駐機場などの混雑が生じやすい施設や機能については、ワンターミナルとすることで混雑が重ならないよう、留意することが必要」としています。

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2018年4月現在、成田国際空港は1100ヘクタール超の敷地に、2本の滑走路が走る(画像:成田国際空港)。

 そのような成田空港の新ターミナルは、現在の第2ターミナル南側を建設候補地として検討が進められています。この理由については「滑走路の配置とバランスの取れた位置にあること」「程度まとまりのあるエリアが確保可能なこと」「既存ターミナルの運用を継続しながら段階的な整備が可能なこと」「アクセス機能(鉄道・道路)の接続が可能なこと」が掲げられています。

 なお、新ターミナルの建設については既存旅客ターミナルを運用しながら段階的にワンターミナルへする計画も公表されています。

【了】

【画像】超激変! 成田空港「新ターミナル」のイメージ&完成までのプロセス

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コメント

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1件のコメント

  1. 成田よりも羽田空港を強化してほしい、成田都心から遠いし不便だよ