“せんべろの街”にタワマン林立へ「京成立石駅」周辺再開発がさらに具体化 7月頃に都市計画決定
下町情緒を感じることができる京成立石駅周辺で、複数の再開発計画が進んでいます。今後はどう変わるのでしょうか?
「立石駅南口西地区」の施設計画が明らかに
東京都葛飾区にある京成押上線の京成立石駅では、駅の南北で再開発計画が進んでいます。将来的には駅も高架化される見通しで、街は様変わりすることになります。今後どのように変わっていくのでしょうか。
京成立石駅周辺では、「立石駅北口地区」「立石駅南口東地区」「立石駅南口西地区」の3か所で再開発計画があります。このうち「北口地区」と「南口東地区」では再開発がすでに具体化していますが、残る「南口西地区」についても、2023年3月に葛飾区が都市計画原案の概要を公表し、施設計画案が明らかになりました。
「南口西地区」では、地上34階・地下1階・高さ約125メートル、延べ床面積約9万1700平方メートルの再開発ビルが建設される予定。住宅(約700戸)が主体となり、食品スーパーや事務所なども入る想定です。2023年7月頃の都市計画決定を目指していくといいます。
興味深いのは、地区整備の方針として「商店街空間」や「横丁的空間」も創出するとしている点です。居酒屋が多く集まり、「千円でべろべろに酔える」いわゆる「せんべろの街」として知られる立石の再開発をめぐっては、路地空間が失われることに懸念の声もあがっていましたが、再開発事業にも「横丁」の再現が盛り込まれた形です。
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