なぜ? 続々増える「イオン直結駅」 3月開業のJR東日本「幕張豊砂駅」や「前潟駅」も

イオンモールを「地域の社会インフラ」化

 幕張豊砂駅と前潟駅は、どちらも自治体や住民の要望で新設する請願駅ですが、イオンモールも新駅の開設に大きな役割を果たしています。イオンモールと鉄道の連携が加速している背景について、同社広報部は「イオンモールが地域の社会インフラとしてご利用いただけることを目指し、官民問わず地域の事業者と協業し、各エリアで魅力を高める取り組みを推進しています」と話します。イオンモールの近くに駅ができるメリットについては「地域経済の活性化に寄与することで、円環的に当社の施設をご利用いただける機会も増加します」(同)としています。
 
 駅がイオンモールに隣接することは、当然鉄道事業者にとってもメリットがあります。首都圏では幕張豊砂駅のほか、武蔵野線の越谷レイクタウン駅が「イオン直結駅」として知られていますが、同駅の2021年度の1日平均乗車人員は約2万4320人。内訳は定期外が11766人、定期利用が12553人となっています。定期利用と違って運賃の割引がない定期外客の比率は武蔵野線の駅の中でも特徴的に高くなっています。

 イオンモールの利用者だけでなく、地域や事業者にもメリットがある「イオン直結駅」。次はどこにできるのか、気になるところです。

【了】

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コメント

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2件のコメント

  1. イオンモールは本来は巨大な駐車場にものを言わせて郊外の国道バイパス沿いに建設、車でのアクセスで大量の品物を買い込む客向けに建設のはずだったんだろうけど、都心の車離れや高齢化で車の運転が厳しくなった人の増加からそうも言ってられなくなったんだろうなあという気はする

  2. JR西の伊丹駅、北条鉄道の北条町駅もそうですね。