「古いETCが使えなくなる可能性」実際どんな機種が? ETC“2つの規格問題”とは

こっちは回避されていない「2030年問題」

「2030年問題」は、ETCのセキュリティ規格の変更を行うため、古い規格に基づく機種が使えなくなるというもの。スプリアス規格とは別の話で、高速道路のSA・PAなどで案内されているのも、このセキュリティ規格の変更に関する注意喚起です。チラシなどでは次のように説明されています。

「ETCにおいてお客さまの決済情報を将来にわたり安全に保護するため、セキュリティ規格の変更を最長で2030年頃までに行う予定です。将来実施されるセキュリティ規格の変更に対応した新セキュリティ対応車載器が既に販売されております。車載器管理番号および識別マーク等により、現在お使いのETC車載器が新セキュリティ規格に対応しているかご確認下さい」

 このことは2017年に国土交通省や高速道路会社などから発表され、2021年より案内が強化されました。「最長で2030年頃までに」規格変更を行うとのことですが、現行のセキュリティに問題が発生すれば、実施時期が早まる可能性もあるとされています。

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ETCレーン(画像:写真AC)。

 現在、各メーカーが発売しているETC車載器は全て新セキュリティ規格に対応しており、対象となる可能性があるのは古い車載器の一部です。その判別方法も案内されています。

 車載器本体などに記載された19桁の「車載器管理番号」が「1」から始まっていれば新規格対応、「0」からであれば旧規格です。また、車載器の外側に「●●●」の印があるものなども適合品だそうです。

【了】

【え…】これが「いずれ使えなくなるETC」です(写真)

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