製造再開できそう? 米空軍向けF-15EX「イーグルII」戦闘機 ようやく3号機が試験飛行へ

愛称は「イーグルプラス」ではなく「イーグルII」。

部品の品質問題で製造がストップ

 ボーイングは2023年8月17日(木)、F-15「イーグル」戦闘機の最新型であるF-15EXに関して、3号機の納入が今年(2023年)後半になる予定だと明らかにしました。

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アメリカ空軍納入前に飛行テストを行うため、工場から飛行場へと移動中のF-15EXの生産3号機(画像:ボーイング)。

 F-15EXは、旧式化したF-15C/Dの更新用として導入されるもので、戦闘爆撃機型であるF-15E「ストライクイーグル」をベースに飛行制御システムをフライバイワイヤにし、デジタル式コックピットを備えるほか、最新のAESA(アクティブ・フェイズド・アレイ)レーダーや世界最速のミッションコンピューターなどを搭載し、大幅に性能向上を図っているのが特徴です。

 初飛行は2021年2月2日にアメリカ中西部ミズーリ州にあるセントルイス・ランバート国際空港で行っており、これまでに2機がアメリカ空軍に引き渡されています。しかし、不適切な工具の使用による構成部品の品質問題により、その後の納入はストップしており、2023年10月から開始予定であった量産体制への以降も遅れる可能性が濃厚になっていました。

 そういったなか、ようやく3機目のF-15EXが納入に目途がたった模様で、ボーイングの公式X(旧ツイッター)でも、「Eagle on the move!(イーグルが動き出す)」という文言とともに、未塗装のF-15EX 3号機の状況を公開していました。

 なお、アメリカ空軍ではF-15EXに対して「イーグルII」という愛称を付与しています。

【了】

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