小田急ロマンスカーと名鉄パノラマカーの“中の人”対談 「車体色似てる」質問の答えは

中の人、展望席についてどう思う?

 小田急の鈴木氏は「ロマンスカーの『NSE』「LSE」『Hise』は、展望窓の中央に柱が入っていました。私は上司に『この柱は減らせんのか』といわれ、『VSE』から展望窓の正面柱を廃止できたのです」と、経緯について解説しました。

 続く「展望室を設けた理由」というテーマでは、伊室氏が「1961(昭和36)年の名鉄はモーターリゼーションの時代を見越して、(お客様が)乗ってみたい車両を作れという経営陣の強い意向があり、イタリアの特急車両『セッテベロ』をモチーフとして展望車になりました」と解説。

Large 230830 odamei 02

拡大画像

小田急電鉄 運転車両部 車両担当課長代理の鈴木剛志氏(左)と、名古屋鉄道 鉄道事業本部車両部 車両課長の伊室英生氏(安藤昌季撮影)。

 一方の鈴木氏は「ロマンスカーの転機は1960(昭和35)年です。東海道新幹線の開業前で、新幹線に対抗するには『鉄道の魅力』を高めるべきと考えたのです。最初に小田急は2階建て車両を企画しました。連接型で2両目が2階建てになる構造でした。続いて、運転席を2階に上げての前面展望が検討されます」と話し、パネルに検討写真を掲載。こちらも「セッテベロ」の影響を受けたデザインでした。

 次に「展望席の価値をどう思うか」というテーマへ。伊室氏は「乗った時のワクワク感や、自分が運転しているような感覚が魅力ですし、現在でもそうした考え方が、名鉄では引き継がれています」と発言しました。鈴木氏は「『電車を2階建てにする』こと自体が『夢のある設計』だと思います。2階運転席での前面展望は、夢が広がりますね。ダブルデッカーの2階席もありです」と語りました。

「展望席の未来像」という話題では、伊室氏は「パノラマスーパーは当分現役ですが、廃車になりますと展望席が消滅します。展望席はどうするか、大きな社内議論になると思います。展望席であるが故の課題や、利用しにくい部分をどうするのか。今から考える必要があります」と発言。

【え…】明かされた名鉄「パノラマカー」デザインの選定

最新記事

コメント

このサイトはreCAPTCHAによって保護されており、Googleのプライバシーポリシー利用規約が適用されます。