小田急ロマンスカーと名鉄パノラマカーの“中の人”対談 「車体色似てる」質問の答えは

「ロマンスカーミュージアム」で3回に渡って行われた「名鉄・西武・京成×小田急社員による車両開発トークショー」。各社の看板特急について、車両担当者が対談しました。まずは小田急×名鉄から紹介します。

参加者からの質問は?

 テーマは「展望席からの視認性」へ。伊室氏は「パノラマスーパーは階段構造なので、後ろの席でも展望を楽しめます。1枚の特大曲面ガラスで視界を確保していますが、保守が大変です」と話します。鈴木氏は「どれだけ大きなガラスをメーカーが作ってくれるか。どれだけ曲げられるかで設計が変わりますよね」と、苦労がにじみ出た雰囲気に。

 すかさず伊室氏が「パノラマスーパー」の改装案の話をします。「2200系と格差がない、サービス向上を実現しました。外観も名鉄らしさを白と赤でどう出すのか、と検討を重ねています。トイレを洋式とし、梅雨でジメジメする絨毯も改めています。ただ、カーテンは失敗しました。真ん中が空くのです。これはマグネットで解消しました。小田急さんはマジックテープですね」と発言。鈴木氏は「小田急でも同じ失敗をしています」と苦笑いです。

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失敗談(安藤昌季撮影)。

 トークショーの最後は、両社がお互いに質問する時間に。名鉄から小田急へは「『GSE』はパノラマカーと同じく赤一色で、似ていると聞かれませんでしたか」。鈴木氏は「指摘はされましたが、『デザインの源流は異なるので』と答えました。ちょっと『やっちゃった』部分も(笑)」。

 小田急から名鉄へは「小田急は座席のモケットが2.5~2.6mmの毛なんですが、名鉄は3.3mm。なぜ長いのですか」。伊室氏は「ふかふかして、手触りがいいからです。メンテは大変ですが」と返答しました。

 参加者からは「展望室があると、交通バリアフリー法への対応は大変ですか」という質問が。伊室氏は「パノラマスーパーのような構造は、現在の車両では難しい部分もあり、今後どうするか検討します」と答え、鈴木氏は「バリアフリーは、車いすで展望席の最前列に行けないことを心苦しく思っています。妙策がないか考えています」と答えました。

【了】

【え…】明かされた名鉄「パノラマカー」デザインの選定

Writer:

ゲーム雑誌でゲームデザインをした経験を活かして、鉄道会社のキャラクター企画に携わるうちに、乗りものや歴史、ミリタリーの記事も書くようになった乗りものライター。著書『日本全国2万3997.8キロイラストルポ乗り歩き』など、イラスト多めで、一般人にもわかりやすい乗りもの本が持ち味。

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