段ボール製ドローンで戦果!? ウ軍の高コスパ兵器は有望か幻想か 長所は「チープすぎること」

北朝鮮はソ連製An-2を運用中?

 現代の北朝鮮では、特殊部隊が同じ理由で「An-2輸送機」を保有しているといわれます。An-2は1947(昭和22)年、当時のソ連で初飛行した固定脚複葉、星形レシプロエンジンという旧型機ですが、信頼性が高く21世紀でも多くの機体が現役です。

 機体は木製やキャンバス張の部分が多く、レーダーに映りにくいという“長所”があります。50km/hでも飛行できるので、韓国軍の研究では、低空飛行されるとレーダーが検知しても自動車と判断されてしまうほど。北朝鮮特殊部隊が隠密裏に韓国内に空挺降下するのに使われることを恐れ、韓国軍やアメリカ陸軍もAn-2を研究用に保有している有様です。

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アメリカデラウエア州の航空機動博物館に展示されている、ソ連製のAn-2輸送機。NATOコードネームは「コルト(小馬)」(画像:アメリカ空軍)。

 しかし、チープ兵器は意外性がありますが過大評価は禁物で、嫌がらせ以上の意味はないでしょう。ウクライナ軍にしても旧日本軍にしても北朝鮮軍にしても、劣勢下の苦し紛れの策としかいいようがありません。

 2023年3月から毎月100機ペースで供給されたといわれるPPDSが、「戦果」として話題になったのは今回が初めてですし、そもそもペイロード3kg程度の爆弾でどれほどの被害を与えたのかはわかりません。前出の記事でも戦闘機に命中したとありますが、破壊したとまでは言及されていません。「赤とんぼ」の特攻なども、戦法と論ずるにも値しないでしょう。

【了】

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Writer: 月刊PANZER編集部

1975(昭和50)年に創刊した、40年以上の実績を誇る老舗軍事雑誌(http://www.argo-ec.com/)。戦車雑誌として各種戦闘車両の写真・情報ストックを所有し様々な報道機関への提供も行っている。また陸にこだわらず陸海空のあらゆるミリタリー系の資料提供、監修も行っており、玩具やTVアニメ、ゲームなど幅広い分野で実績あり。

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