A-4やF-16と生みの親一緒! ドデカ艦載機A-3が万能だったワケ 「ちょっと小さめにした」その先見の明とは

アメリカ海軍が空母から戦略核の攻撃を行えるよう開発した艦上攻撃機、それがA-3「スカイウォーリアー」です。結局、後継機の誕生や戦略原潜の登場で、その本来の任務は短期間で終わりましたが、汎用性の高さから長生きできたようです。

コンパクトに作ったもののヤッパリ大きかった

 なぜダグラス社は一回り以上小型の設計案としたのか。その理由は、主任設計者のエド・ハイネマンが考えた将来戦にありました。

 彼は核爆弾の小型化が進むことを予想していたため、既存のミッドウェイ級空母からでも運用できる大きさにまとめ上げたのです。この提案はアメリカ海軍の心をつかみ、見事コンペに勝利。ダグラスA-3「スカイウォーリアー」として1954年10月28日に初飛行しました。

 設計したエド・ハイネマンはロッキード社のケリー・ジョンソンと並ぶ著名な航空機設計者です。代表作のA-4「スカイホーク」攻撃機をはじめ多くの航空機を生み出してきましたが、特筆すべきは彼の経歴です。高校卒業後、製図工として航空機メーカーに就職したハイネマンは独学で航空工学を習得し、主任技術者にまで上り詰めた特異な経歴の持ち主でした。

 しかも彼は、ジェネラル・ダイナミクス社(現ロッキード・マーチン)の技術部門長としてF-16の開発を指揮。これが最後の仕事となりましたが、こうして生まれたF-16がいまだに生産され続ける傑作戦闘機になったことは周知の事実です。

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1999年、退役直前のRA-3B偵察機。アメリカ海軍機ながら内陸部を飛ぶための迷彩塗装が施されている(画像:アメリ海軍)。

 そのハイネマンが設計したA-3は高翼配置の後退翼にプラット・アンド・ホイットニーJ57エンジンを吊り下げた双発機です。このJ57は、同系モデルがB-52戦略爆撃機やKC-135空中給油機でも採用された傑作エンジンで、これを搭載したことはA-3が成功した要因の一つといえるでしょう。

 海軍の要求を満たすために艦載機としては一番の大きさとなったA-3は、現場では「クジラ」と呼ばれるようになりました。

【ナニこのデカっ鼻!】明らかヘンな機首形状のA-3「スカイウォーリアー」派生型(写真)

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