次期戦闘機はやっぱり英主導か 日本より「技術的に勝っている」? ただトップは日本人に

日英伊の3国共同となる次期戦闘機の開発をめぐり、発注を行う共同研究機関が設けられること、その本部は英国に置かれることが報じられています。「わが国主導」を閣議決定した日本ですが、技術的に差があると見られているようです。

部品は3Dプリンターで そのメリットとは?

 BAEシステムズは2022年7月にイギリスで開催されたファンボロー・エアショーで、テンペスト関連の展示を集めた「テンペスト・ショーケース」というコーナーが設けていました。このコーナーではインダストリー4.0ファクトリーで使用されている産業用ロボットや、実用機への適用を視野に入れた3Dプリンター製の部品の試作品なども展示されています。

 3Dプリンター製部品の活用は、開発・製造コストの低減にも寄与しますが、BAEシステムズの担当者は、「最大のメリットは、運用期間中の戦略環境や戦闘様相の変化に対応するための仕様の変更に迅速な対応が可能であること」だと述べています。

 長い運用期間が予想され、日英伊や他の導入国がある程度独自に改良できる戦闘機とするためには、3Dプリンター製部品の活用は不可欠であると言えるでしょう。

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GCAPで開発される新戦闘機のコンセプトモデル。2023年3月に幕張メッセで開催された「DSEI JAPAN2023」で(竹内 修撮影)。

 前出の読売新聞の記事は、「日本国内で機体を組み立てるには大型の施設を整備する必要があり、政府は、国内の生産体制の検討も急ぐ方針」であると報じていますが、単に大型の施設というだけでなく、デジタルエンジニアリングや3Dプリンター製部品の活用など、これまでの国産航空機とはまったく異なる思想に基づいた生産施設と体制を構築する必要があると思いますし、それらの技術では確実に日本(とイタリア)をリードしている企業の多いイギリスに新戦闘機の共同開発期間の本部を置くことは合理的であると筆者は思います。

【了】

【え…】妙にアニメっぽい?次期戦闘機と英の開発拠点(画像)

Writer:

軍事ジャーナリスト。海外の防衛装備展示会やメーカーなどへの取材に基づいた記事を、軍事専門誌のほか一般誌でも執筆。著書は「最先端未来兵器完全ファイル」、「軍用ドローン年鑑」、「全161か国 これが世界の陸軍力だ!」など。

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