唯一の寝台特急「サンライズ」混んでる?空いてる? 乗って確認 プラチナチケットといわれるのは
我が国で唯一、定期運行されている寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」。指定券の確保が困難な人気列車と報じられることも多いですが、実際はどうでしょうか。比較的空いているとされる平日の上り「サンライズ瀬戸」に乗車してみました。
A寝台とツインはいつも満員
「サンライズ瀬戸」(東京~高松)と併結する「サンライズ出雲」(東京~出雲市)は、我が国で唯一の定期運行する寝台特急列車です。
ゴールデンウィークなどの繁忙期には、全席が発売開始直後に売り切れ乗車率100%に。その一方で、ネットでは「混雑しているのは金曜日や休前日、土日祝で、平日なら空いている」という意見も見られます。年間乗車率では、「出雲」が「瀬戸」よりもやや上と報じられていますし、東京に向かう上り列車の乗車率が低い傾向があるようです。
そうならば、最も乗車率が低いであろう「サンライズ瀬戸」の平日上り列車はどの程度利用されているのでしょうか。水曜日に出る上り「瀬戸」に乗車すべく2023年12月、筆者(安藤昌季:乗りものライター)は高松駅に向かいました。
JR西日本のネット予約サービス「e5489」で確認すると、1人用B個室「ソロ」「シングル」、1~2人用B個室寝台「シングルツイン」、普通車指定席「ノビノビ座席」には空きがありました。その一方で、プラチナチケットとされる2人用B個室寝台「サンライズツイン」や、1人用A個室寝台「シングルデラックス」は満席でした。
「e5489」では残席数が見られないので、乗車率は乗って確かめるしかありません。発車15分前に高松駅に到着しましたが、列車の周辺に人影は少なく、見送り客もわずかです。下り列車では東京駅発車前に売り切れてしまう共用シャワーカードも、上り列車では難なく買えました。
B個室寝台「ソロ」に荷物を放りこみ、21時26分の高松駅出発後に車内を巡回しました。空席の個室は扉が開いているので、乗車数は簡単に確認できます(側廊下式の「シングルデラックス」「サンライズツイン」はネットで満席を確認)。
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