自衛隊ヘリ「チヌーク」なぜ重宝? 能登と瀬戸内海で“2正面作戦” ところで「オスプレイ」は?

自衛隊の大型輸送ヘリCH-47「チヌーク」が能登半島地震でも多用されています。陸自と空自が保有する、ふたつのローターを備えた特徴あるヘリ。「オスプレイ」が導入されても使われ続けるのには理由がありました。

海外派遣時は白装束を身にまとうことも

 陸上自衛隊が導入したCH-47Jの、最初の大規模災害派遣は1995(平成7)年1月17日に発生した阪神淡路大震災だといわれています。

 その後、2004(平成16)年の新潟県中越地震、2007(平成19)年の中越沖地震でも航空偵察や人員輸送、物資輸送などで使用されています。近年では、航続距離を伸ばすため、燃料タンクを大きくし、気象レーダーなどを搭載した改良モデルCH-47JAがメインになりました。

 そのようなCH-47ですが、活躍の場は国内だけに留まりません。海外での災害においても派遣された実績を持っています。2005(平成17)年にインドネシアで発生した地震と津波による災害時には、バンダ・アチェ地域への医療・防疫活動のために派遣され、2010(平成22)年にパキスタンで発生した洪水水害では、同国のおおむね中央に位置するムルタン市へ物資輸送で投入されています。

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輸送艦「おおすみ」の航空管制室から発艦するCH-47JA「チヌーク」を見た様子(画像:海上自衛隊)。

 海外に派遣される時に、CH-47は自力で飛行していくことはしません。なぜならば、飛行可能な航続距離が最新式のCH-47JA型でも約1000kmとなっているため、被災地が遠い場合は何度も離着陸を繰り返し、給油と整備を行わなければならないからです。また、飛行時間ごとに決められた整備も行わなければならないので、自力で遠方まで飛行していくのは燃料と労力を浪費してしまうことになります。そのため、海外に赴く際には、海上自衛隊の輸送艦などに搭載されて出国することになります。

 洋上を航行するときには、大きな2枚のローターは外され、塩害からの被害を抑えるためにつなぎ目にはマスキングが施され、機体全体が白い生地で覆われます。こうして遠洋航海した後に、現地にて封印が解かれ、再び空へと舞い上がるのです。

【実は違う!】これが「チヌーク」の陸自仕様と空自使用の見分け方です(写真)

【ミリタリー】急げ、救え! 自衛隊「災害派遣」の現場にせまる!

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コメント

1件のコメント

  1. >ただ今回、陸上自衛隊がV-22を今回の能登半島地震に投入することはありませんでした。それは能登半島特有の山がちな地形と、すでに多くの防災ヘリや自衛隊のヘリが現地で活動しているため、「オスプレイ」と飛ばす必要がないと判断したからではないでしょうか。

    オスプレイは米軍の墜落事故を受けて飛行停止中では…

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