国鉄特急形「185系」は何がよいのか? デビューから43年 引退後も運用されまくり!
回転式リクライニングシートは普通車にも
200番台が導入されたのと同じ1982(昭和57)年、東北新幹線が大宮~盛岡間で、上越新幹線が大宮~新潟間で開業します。この際に上野~大宮間の「新幹線リレー号」用としても200番台は導入され、数を増やします。
1985(昭和60)年に東北・上越新幹線が上野駅まで延伸されると、200番台は自由席主体で定期券でも乗車でき、50km以下では急行料金と同額の「新特急」用として広く使われます。これは、伊豆方面で、すでに特急として走っていたため急行にはできなかったことと、「特急を停車させてほしい」という沿線の要望に応えたものでした。
なお、一部の200番台は伊豆方面にも転属し、183系電車で運行されていた「踊り子」を置き換えて、車種を185系に統一しました。
その後、185系は「湘南ライナー」などの通勤ライナーや「シュプール号」などのスキー列車、新幹線と接続する「信州リレー号」「軽井沢リレー号」などでも運用されます。さらにパンタグラフを交換して、中央本線の臨時特急「かいじ」「はまかいじ」でも使われました。
その一方で、接客設備をほかの特急並みに改めるべく改良が行われました。1993(平成5)年よりグリーン車の洋式便所化、1995(平成7)年より3年かけて、200番台の普通車を回転式リクライニングシートに変更しました。200番台リニューアル車は、上毛三山をモチーフとして「黄色/グレー/赤」のブロックパターンとした新塗装となりました。
残る185系も1988(平成10)年より、グリーン車がバケットタイプの新座席へ交換され、1999(平成11)年からは普通車も回転式リクライニングシートに交換されました。
185系よりも先輩になる381系は、生ぬるい波動運用とかではなくて、現在定期運用されてますよ。381系はまもなく引退することになってますけど、すでに波動運用しかない185系よりも、今現在現役の385系の方が、よほどすごくないですか?