ウリは爆速! 米海軍が発注した異形の病院船「大きい・多数収容」をあえて捨てたワケ

アメリカ海軍が新型病院船の建造を決め、造船所に発注しました。ただ、従来の病院船とはかなり異なるコンセプトのものになる模様です。船体形状も明らかに異質なものですが、その形にしたのにはワケがありました。

速度70km/h以上で “現場” に駆け付け

 高速船の建造を手掛けるオーストラリアの造船企業、オースタルの米国子会社「オースタルUSA」が、アメリカ海軍からベセスダ級遠征医療船(EMS)3隻を受注しました。契約金額は総額8億6760億ドル(日本円で約1260億円)で、1番船「ベセスダ」の引き渡しは2026年12月を予定しています。

 ベセスダ級遠征医療船は、アメリカ海軍が掲げる分散型海上作戦(DMO)をサポートする双胴の病院船として計画されました。全長は110mで全幅は31.5m、喫水は4.6m。乗員数は医療関係者や航空要員まで含め223名です。

Large 20240207 01
ベセスダ級遠征医療船の原型となったスピアヘッド級遠征高速輸送艦。写真は6番艦「ブランズウィック」(柘植優介撮影撮影)。

 ベースは、アメリカ海軍が現在運用中のスピアヘッド級遠征高速輸送艦(EPF)で、40ノット(約74.1km/h)以上の高速を発揮できるのが特徴です。船体後部には、ヘリコプター甲板を備えており、そこにはティルトローター輸送機V-22「オスプレイ」はもちろん、アメリカ軍が運用する最大のヘリコプターCH-53K「キングスタリオン」も発着できるほか、格納庫も備えているため、UH-60「ブラックホーク」クラスの多用途ヘリコプターであれば搭載することも可能です。

 また、浅喫水船のため、大型船などでは着岸ができなかった水深制限のある港にも入港が可能で、その機動力を生かして前線に近い地域へ展開し、専門性を必要とする手術など、より高度な医療を船上で提供します。

 船内にはトリアージスペースが設けられているほか、ICU(集中治療室)や手術室、診察室、レントゲン室、輸血用血液の保管庫などを完備。歯科、メンタルヘルス、産婦人科、プライマリ・ケアもカバーします。搭載するヘリコプターと複合艇を組み合わせて、複数の負傷者の迅速な収容とその後の輸送、海上での人命救助を含む戦闘捜索救難など、作戦部隊を支援するために必要なあらゆる能力を備えているそうです。

【かなり異形!】これが米海軍の爆速病院「ベセスダ」運用イメージです

最新記事

コメント

記事ランキング

  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  3. “まるで高速”な無料バイパス「全線4車線化」へ変貌開始! 一部の上下線分離まもなく 対面通行を解消 国道8号
  4. 飛行中の「日の丸特別機」に粋なサプライズ! 天皇皇后両陛下を“最新ステルス戦闘機”がお出迎え
  5. 「危なすぎる!」阪神高速“中の人”がブチギレ!? “衝撃動画”とともに呼びかける「ドライバーが守るべき3つのこと」とは
  1. 家族が「SSSS航空券」を引き当ててしまった…! 乗る前から“異変” 保安検査員も「Oh…」 誰でも起こり得る“緊迫の一部始終”
  2. あと1年足らずで「現金でバス乗れなくなります」 全路線“完全キャッシュレス化”疑問に応えるサイト開設 京王バス
  3. ETCの手前で「ガシャン!」高速入口に吊るされた「黄色い鎖」の正体は? 傷つく覚悟で“あえてぶつける”超アナログな理由
  4. ロシア軍の爆撃機が「真っ逆さまに墜落」 地上に激突する瞬間を捉えた映像が公開 “巨大な黒煙”が立ち上る
  5. 「“再有料化”でいいから4車線化して」→普通車280円になって1年 利用者負担で勝ち取った“効果”あきらかに 八木山バイパス