「さっぽろ雪まつり」は自衛隊の訓練です!? 実はある“戦闘との関連性” 想像以上にガチだった!

さっぽろ雪まつりに自衛隊はなぜ協力するのでしょうか。実は大雪像の制作はひとつひとつの工程が「訓練」になっているのだとか。実は、雪像制作と冬季の戦闘行動は密接な関係があるのだそうです。

自衛官が作る戦闘用「かまくら」って?

 雪洞とは、いうなれば「かまくら」のようなもので、積雪地において野宿するための簡易施設になります。

 イヌイットが作る住居「イグルー」とほぼ同じようなものですが、屋根に関してはスキー板とシートを使った簡易的な作りになります。その代わり、壁となる圧雪ブロックは自前で作るため、ある程度の知識と技術が必要になるでしょう。

 積雪エリアに位置する駐屯地に所在する部隊であれば、ほとんどの隊員が習得するノウハウで、年に1回から2回程度の割合でこの雪洞に泊まる訓練をします。

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自衛隊の伝統芸ともいえるブロック工法による雪像作り(写真:陸上自衛隊)。

 ただ、これら雪を使って何かを作るというスキルは、すべて国防のため。有事は春夏秋冬、365日いつでも想定できます。どんな状況においても、国を守るために戦い抜くには、様々な地形や気象を活用した戦術が必要になります。

 そのため、「さっぽろ雪まつり」を始めとして、このような雪中イベントに陸上自衛隊が協力するというのは、そこで学んだ戦術の一部を、民間のイベントなどにおいて披露することに他なりません。隊員には良い訓練になり、対外的には良いPRになると考えているのです。

 今年の「さっぽろ雪まつり」は2月11日まで。陸上自衛隊制作の大雪像を見る折角のチャンスなので、ぜひ足を運んでみて下さい。

【了】

【まるでコンクリ!】これが自衛隊の雪による家づくりです(着手から完成まで)

Writer:

2003年陸上自衛隊入隊。約10年間勤務した後にフリーフォトライターとなる。現場取材に力を入れており、自衛官たちの様々な表情を記録し続けている。「SATマガジン」(SATマガジン編集部)や「JWings」(イカロス出版)、「パンツァー」(アルゴノート)などに寄稿。

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