新型「レッドサラマンダー」見てきた! まるで戦車な“全地形対応”レスキュー車 あえて性能ダウンで使い勝手◎!?

能登半島地震にも出動したレスキュー車両「レッドサラマンダー」の新型が、シンガポール航空ショー2024に展示されました。特徴は小型・軽量化とのことですが、それ以外にも使い勝手向上のための改良点を見つけました。

性能アップではなく民間使用を考えての最適化

 新モデルの変更点は、新しい機能を追加しただけではありません。実は、性能の数値だけ見ると、前モデルよりもスペックダウンした部分もあります。

 STエンジニアリングのスタッフは次のように説明してくれました。

「実は新型はエンジン出力も低くなっています。前モデルでは建築用重機に使われている大出力の工業用エンジンを搭載していましたが、新型は一般販売されている大型SUVの自動車用エンジンになっています。

 純粋な馬力という点ではスペックダウンですが、車体の小型化や軽量化もあり、運用面では問題ありません。むしろ、導入から維持整備までのあらゆるコストが、これによって削減されます。この新型はエンジンに限らず、色々な部分で民生品を採用しています」

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後部車両の全景。左側面に乗降車用のドアが追加されている(布留川 司撮影)。

 具体的な車体価格については明言を避けていましたが、車体価格や維持・管理コストも前モデルより低く抑えていると強調していました。

 この「エクストリームV」の新型モデルは、すでに一部の国では運用されているそうです。後部ユニットはモジュール式になっており、展示車両のようなキャビンの他に、平床のコンテナや消火活動用の放水ポンプなどを架装することもできます。

 前モデルが人員輸送に特化していたのに対して、新型では架装しだいでさまざまな用途に用いることができるため、今後さらに活躍の場が広がるかもしれないと、実車を見て感じました。

【了】

【片手操作できるハンドルだ!】これが新型「レッドサラマンダー」の車内です(写真)

Writer:

雑誌編集者を経て現在はフリーのライター・カメラマンとして活躍。最近のおもな活動は国内外の軍事関係で、海外軍事系イベントや国内の自衛隊を精力的に取材。雑誌への記事寄稿やDVDでドキュメンタリー映像作品を発表している。 公式:https://twitter.com/wolfwork_info

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