【空から撮った鉄道】路面から山を越えて地下へ “ド迫力”京阪京津線を追う

京阪電鉄京津線は、大津市中心部では併用軌道、逢坂山の山越えは急曲線に急勾配、御陵駅手前から地下鉄東西線へ乗り入れと、短距離で路面・山岳・地下鉄と変化。そんな稀有な路線を空から捉えました。

この記事の目次

・路面電車由来の京津線

・旧名鉄犬山橋を彷彿とさせる!?

・逢坂山に眠る廃線跡

・ほぼ直角のような急カーブを俯瞰

【画像枚数】全18点

路面電車由来の京津線

 日本には、電車が道路を走って山越えをしたら、今度は地下鉄へ乗り入れる――そんな面白い路線があります。京都と大津を結ぶ京阪京津線です。同じ電車が路面電車になったり登山電車になったり、さらには地下鉄になったりという七変化並みで、目まぐるしく移り変わる車窓が楽しめます。

 私が京津線を空撮したのは2015(平成27)年1月のことでした。今回はその模様をお伝えします。なお、文中の浜大津駅は2018年に「びわ湖浜大津」へ改称されましたが、撮影時は浜大津駅だったので、当時の名称でお伝えします。

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京阪石山坂本線の近江神宮前駅に隣接する錦織車庫。JR湖西線と琵琶湖を遠望する。琵琶湖は南端部に位置し、対岸が迫っている(2015年1月29日、吉永陽一撮影)。

 京津線は歴史が古く、前身の京津電気軌道が1912(大正元)年に三条大橋~札ノ辻間を開通させました。札ノ辻駅は浜大津駅付近にあった駅です。その後は三条大橋~三条間が延伸。1925(大正14)年には京阪電鉄と合併して京阪京津線となり、札ノ辻~浜大津間が延伸し、三条~浜大津間が全通しました。

 全通当時の路線は、三条~蹴上間、日ノ岡~御陵間、上栄町~浜大津間が併用軌道で、そのほかの区間は専用軌道。蹴上~九条山間には66.7パーミル、大谷~上栄町間は61パーミルの勾配が控える2度の山越え区間があり、大谷~浜大津間には半径40m、45mの急曲線もあって、変化に富む線区でした。

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錦織車庫に保管されていた京津線80型82号。80型は地上時代の京津線主力車両のひとつ。81号はカットボディで錦織車庫に保存。82号はNPO法人が同車庫で維持管理をしていたが、2015年に搬出されて滋賀県高島市へ移送。現在は管理者不在で荒廃しつつも、有志が補修をしているとのこと(2015年1月29日、吉永陽一撮影)。

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Writer:

1977年、東京都生まれ。大阪芸術大学写真学科卒業後、建築模型製作会社スタッフを経て空撮会社へ。フリーランスとして空撮のキャリアを積む。10数年前から長年の憧れであった鉄道空撮に取り組み、2011年の初個展「空鉄(そらてつ)」を皮切りに、個展や書籍などで数々の空撮鉄道写真を発表。「空鉄」で注目を集め、鉄道空撮はライフワークとしている。空撮はもとより旅や鉄道などの紀行取材も行い、陸空で活躍。日本写真家協会(JPS)正会員、日本鉄道写真作家協会(JRPS)会員。

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